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楽天、「楽天エクスプレス」の配送エリアを大阪・堺両市に拡大
楽天エクスプレスの新配送エリア(楽天発表資料より)[写真拡大]
楽天は17日、運営する自社配送サービス「楽天エクスプレス」のエリアに、従来の東京23区内などに加え、新たに大阪、堺の両市を追加した。これにより、楽天エクスプレスの配送エリアが国内人口の約13%をカバーできるようになった。
【こちらも】楽天ECの拡充は差別化と商圏拡大
楽天エクスプレスは楽天が運営する自社配送サービス。楽天グループで日用品のEC(電子商取引)サービスを展開する楽天ダイレクトや楽天ブックス、楽天市場の出店店舗の保管から出荷を楽天が一括で担う「楽天スーパーロジスティクス」の一部商品を配達する。このうち、大阪、堺の両市で取り扱う商品は楽天ダイレクトだけで、楽天ブックス、楽天スーパーロジスティクスは対象外となる。
これまでのサービスエリアは、東京23区の他、東京都の小金井、府中、調布、狛江、西東京、三鷹、小平、日野、武蔵野、立川、多摩、国分寺、稲城、国立の14市と、千葉県の市川、浦安、船橋、松戸の4市だった。これに新たに大阪市全24区と堺市全7区を加えた。楽天は今後も順次、配送エリアを拡大する方針。
国内の物流業界では最近、単身世帯の増加で不在再配達が増えるとともに、配達員不足が社会問題化し、EC店舗が安定して店舗運営することが難しくなっている。このため、楽天は楽天市場で商品の注文から配達までを管理する包括的な物流サービス「ワンデリバリー構想」を掲げ、楽天スーパーロジスティクスや楽天エクスプレスの取り組みをスタートさせている。
これにより、楽天市場に出店するEC業者が商品企画や販売促進業務に専念することで、アマゾンなどライバルとの競争に勝ち抜こうとしているわけだ。
楽天エクスプレスは首都圏で24時までの時間指定に対応してきたほか、楽天ブックスの商品を対象に利用者不在時に事前に指定された場所へ商品を届ける「置き配」を行ってきた。置き配は10日から楽天ダイレクトの商品も対象に加え、配送効率化への取り組みを加速させている。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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