ヤフオク、送料出品者負担で全国一律に 10月16日から 落札者負担では値上げへ

2018年9月8日 10:48

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新しい全国一律料金の一覧。(画像:ヤフー発表資料より)

新しい全国一律料金の一覧。(画像:ヤフー発表資料より)[写真拡大]

 ヤフーは、同社の運営するネットオークション・フリマアプリ「ヤフオク!」において、全国一律の送料で発送可能なサービスを10月16日の午前0時から提供開始すると発表した。

【こちらも】ヤフオク、匿名配送が「ヤマト運輸」でも可能に

 具体的にどうやって利用するかであるが、まず商品を出品する時点において、送料を出品者負担に設定し、また、配送方法を「ヤフネコ!パック(ネコポス、宅急便コンパクト、宅急便)」「ゆうパック(おてがる版)」「ゆうパケット(おてがる版)」のいずれかに設定する。これにより、全国一律料金により発送が可能となる。

 「ヤフネコ!ネコポス」と「ヤフネコ!宅急便コンパクト」及び「ゆうパケット」はサイズに係わらず、「ヤフネコ!宅急便」と「ゆうパック」は、サイズごとにそれぞれ全国一律料金となる。

 通常料金との差額は「ヤフオク!」が負担することになる。全国一律であるので、遠距離での発送の場合は最大で71%のOFFとなる。これは北海道から沖縄間を、120サイズのヤフネコ!パック(宅急便)で送った場合である。3,456円のところが、全国一律料金が適用されるため、1,000円で送れるのだ。

 また、全国一律料金導入後も、送料を「落札者負担」とした場合は従来通りの計算方法となるが、こちらの料金は、配送会社の値上げに合わせて改定げされる。これにより、出品者負担と落札者負担の送料を比べると、いずれの発送方法を選んだとしても、「出品者負担」のほうがサイズ・住所にかかわらず安くなる。

 従来のインターネットオークションにおいては、出品者の発送元と落札者の送付先、そして商品のサイズなどによって料金の仕組みは複雑に成らざるを得ないという問題があった。だが、今回の全国一律料金の導入により、ヤフオク!において同じ料金でどこの地域へも発想が可能となり、落札後に落札者に送料を計算して連絡することなしに、スムーズに取引を進めることができるようになる。落札者からしても、送料を気にすることなく、落札価格のみで商品を購入する事ができるようになる。

 また、ヤフオク!では、10月16日から、「ヤフネコ!パック(ネコポス、宅急便コンパクト、宅急便)」、「ゆうパック(おてがる版)」または「ゆうパケット(おてがる版)」を利用した出品者に対し、特典を提供するキャンペーンを実施する予定であるという。

 なお、配送に関する問題については、匿名配送などもあったのだが、ヤフオクでは既に匿名配送の仕組みは導入されている。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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