食事、よく噛むこと意識せずは6割 白米は5割が10回未満で飲み込む

2018年9月7日 21:35

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 近年、口と健康は密接な関係があると医学的に言われている。口の中を健康に保つことで、脳卒中や心筋梗塞、糖尿病などの病気をはじめ、肺炎やインフルエンザの予防にもつながるという論文も続々と登場。そこでインターネットリサーチを手掛けるNEXERは、電動歯ブラシやホワイトニング歯磨き粉を開発・販売する「Dentaluxe」と共同でボイスノート会員991人に「お口の中についてのアンケート」を実施した。

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 まずは白米を食べるとき、何回噛むか?と質問。すると、50.9%と約半数の人が「10回未満」と回答した。10~30回程度(42.4%)、30回以上(6.7%)だった。白米を30回以上よく噛んで食べる人はごくわずかだった。

 食事の時、よく噛むことを意識しているか?という質問には、意識している人が38.3%だった一方、61.7%と6割以上の人が「意識していない」と回答した。

 現代ではファーストフードやインスタント食品など柔らかい食べ物がたくさん増えている。あまり噛まなくても食べられてしまうのが実情だ。昔、親や先生などからよく噛んで食べなさいと言われたことはないだろうか。噛むことは良いことだと多くの人は認識しているはずだ。改めてその理由を紹介したい。噛むことで食べ物を飲みやすくするだけでなく、栄養の吸収を助ける・肥満を防止するなどの効果があるようだ。

 その他の効果としては 「味覚の発達」「言葉の発音がはっきりする」「脳の発達」「歯の病気」「がん予防」「全身の体力向上」などがある。また、最近では、ダイエット効果や小顔効果があるなど美容面でも効果があるとされている。さらには、シニア層はよく噛んで食べることで窒息を防ぎ、認知症を予防するためにも効果があるようだ。つまり「よく噛んで食べる」ことは、老若男女問わず身体に嬉しい改善・効果が盛りだくさんと言える。(記事:久保圭大郎・記事一覧を見る

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