神戸鈴蘭台駅前再開発ビル、9月25日にオープン 区役所も入居

2018年8月28日 21:07

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ほぼ完成した鈴蘭台駅前再開発ビルの外観(大和リース発表資料より)

ほぼ完成した鈴蘭台駅前再開発ビルの外観(大和リース発表資料より)[写真拡大]

 大和ハウスグループの大和リースは28日、神戸市北区鈴蘭台北町の神戸電鉄鈴蘭台駅前で建設してきた再開発ビルを9月25日にオープンさせることを明らかにした。商業施設に神戸市北区役所の新庁舎、バス乗り場が入る複合施設で、北区の新しい顔となりそうだ。

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 再開発ビルは鉄骨7階建て延べ約2万2,000平方メートル。敷地面積約4,500平方メートルで、1階のピロティ部分約1,300平方メートルをバス乗り場など交通広場として整備した。鈴蘭台駅とは3階部分で中央改札口と直結し、雨の日でも濡れずに移動できるようにしている。鈴蘭台駅の新駅舎も同時開業の予定。

 ピロティ部分を除く1~3階には商業施設、4~7階には神戸市北区役所が入居する。駐車場は約120台分を確保、約100台収容の駐輪場も整備した。総事業費は神戸市の所管事業分も含めて約157億円に上る。

 入居する商業テナントは、1階が日新信用金庫鈴蘭台支店、松屋鈴蘭台店、和洋菓子の文明堂、カフェ・ダイニングのQooなど18店。2階が三井住友銀行鈴蘭台支店、保険薬局のエビラファーマシー、高橋内科クリニックなど6店、3階がオーエスドラッグ、カフェパンドール、食品スーパーのイオンフードスタイルべルスト鈴蘭台店、日本旅行特約店のプロクシーの4店となる。3階にはすずらん広場と命名した休憩所も設ける。

 北区役所の新庁舎は4階に市民課と保険年金医療課、5階に北市税事務所など、6階に健康福祉課、こども家庭支援課など、7階に総務課、まちづくり支援課などが入居する。

 鈴蘭台駅前の再開発事業は、築40年を過ぎて老朽化が著しい北区役所の移転先確保と、北区の玄関口ともいえる鈴蘭台駅前ににぎわいを創出するのが目的。特定建築者には大和リースが選ばれ、2015年3月から建設工事に入っていた。

 神戸市は引き続き、交通広場の屋外部分や鈴蘭台幹線、鈴蘭台環状線など周辺道路の整備を急ぎ、2020年3月の全面完成を目指すことにしている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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