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スバル・新型フォレスター試乗(3) 操縦性能で唯一の欠点と先進安全装備
新型フォレスター(画像: SUBARU)[写真拡大]
■操縦性能で唯一の欠点
インプレッサから始まった「スバル・グローバル・プラットフォーム(SGP)」使用の車両だが、インプレッサの最も美点とする「修正舵の少なさ」は、フォレスターでは残念ながら若干であるがスポイルされている。マツダ・CX-5と比較すればそん色はないのだが、インプレッサのそれは見事なもので、ドイツ車に匹敵していると感じている。200万円ほどの車両でありながら、見事なものだった。
【前回は】スバル・新型フォレスター試乗(2) マツダ・CX-5よりもSGPのもたらすフラットな操縦性
スバルXVと比較すればフォレスターもそん色はなく、マツダ・CX-3より明らかに勝っている。CX-3はリアが弾むような挙動がみられた。マツダではカイゼンを重ねているようだが、修正出来たであろうか?
スバル・フォレスターの直進安定性がインプレッサよりも低下しているのは、「オフロード走行」を重視したためであろう。ホイルベースが短いように感じるのは、それを示している。ある意味、新型フォレスターの唯一の欠点は、逆にフォレスターの「誇り」ともなりえる車の性格付けからきているのだろう。
■「ドライバーモニタリングシステム」
自動車製造において、安全装置、運転支援装置の進歩は目覚ましく、各社開発が済み次第、車格に関係なくタイミングが来たものから最新の装置を積んでくるようになった。これは車の買い替えを促す商品価値になりえるもので、モデルチェンジサイクルの見直しが進んでいるようだ。
スバル・新型フォレスターには、今回ドライバーモニタリングシステムが採用され、「顔認証システム」を搭載してきている。運転中に居眠りなどすると警告する装置だ。また、ドライバーの登録が5名分まで出来、シートのセットアップ位置やミラー位置、さらに空調制御などまで記憶しておけるようだ。何よりも盗難防止に使えるのが、ユーザーにとって有効であろう。運転支援装置に関しては、アイサイトを含めた現在のスバルの最先端機能を乗せている。緊急ブレーキ、前車追従装置など世界水準であると思われるが、なんとも進歩の速い世界だ。サプライヤーに任せる部分が出てくるのは仕方がないのかもしれない。
縦置きチェーン式CVTにおいては、そのメカニズムは特殊で、サプライヤーから仕入れるほど数はまとまらないのであろう。しかし、スバルは、アイサイトの開発をサプライヤーに任せるとの話も伝わってくる。トヨタ方式PHEV、EVなどがスバルにも普及するにつれて、「シンメトリカルAWD」が貫き通せるのかなど不安が残るが、スバル・新型フォレスターの目指したところは試乗してみて納得のゆくところだった。
次は、2.5Lガソリン車とe-BOXERどちらが良いのか?考えてみよう。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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