社員の熱中症対策に「クーリングブレイク」 IT企業のベーシックが導入

2018年7月25日 21:07

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熱中症対策として用意されるスポーツドリンクや保冷タオル(画像: ベーシック)

熱中症対策として用意されるスポーツドリンクや保冷タオル(画像: ベーシック)[写真拡大]

 熱中症を防ぐため従業員にスポーツドリンクや保冷タオルを配布します―。インターネット関連企業のベーシック(東京都千代田区、秋山勝社長)は、社内にスポーツドリンクや塩あめ、保冷タオルなどを用意し、社員らに熱中症対策を促す「クーリングブレイク」制度を導入した。「クーリングブレイク」はもともと、サッカーの試合で一定の気温に達した場合に設けられる給水時間のことで、同社はこの制度を通じて、社員とその家族に対し熱中症対策の啓発を図りたいとしている。

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 同社によると、熱中症対策として社内に常時50本以上のスポーツドリンクを常温で用意するほか、首に巻くタイプの保冷タオルを外出するセールス担当社員に配布。ウオーターサーバーを各フロアに設置し、各所に塩あめを置くという。スポーツドリンクは営業などで外出する際、1人1日2本まで携帯できる。

 また、全社員に熱中症の予防・対処法が記載されたリーフレットを配布し、気象庁から高温注意情報が発表された場合は、社内用連絡ツールで社員に情報を一斉送信して注意喚起を促す。

 近年、大都市を中心に最高気温が30度を超える「真夏日」や35度を超える「猛暑日」が増えており、今年は各地で猛暑日の連続日数の最長記録を更新するなど、「災害級」の暑さが続いている。消防庁のまとめによると、7月16日から22日までの1週間で熱中症のため救急搬送された人の数は、全国で2万2,647人に上った。

 このため、同社は会社の成長を支える社員の健康増進を図り、命を守るために熱中症対策の徹底を図ることを決めたという。同社は「社員への健康に投資することは、生産性や社員の活力の向上など組織の活性化につながると考えた。今後も社員やその家族の健康維持・増進への取り組みを強化していきたい」としている。

 同社は、ウエブマーケティング分野とメディア分野でインターネット事業を展開。ウエブマーケティングについて紹介する「ferret」やウエブページ作成サービス「One Page」、「留学くらべ~る」などのサイトを運営している。

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