薬王堂、ウエルシア、中部薬品、コスモスが好調 ドラッグストア6月売上

2018年7月14日 16:15

印刷

 ドラッグストア各社が6月の売上を発表し、薬王堂、ウエルシア、中部薬品、コスモスなど好調なチェーンが多いことが分かった。ただし、一部チェーンでは大雨により営業中止となっている店舗があることから、7月の売上に注視する必要がありそうだ。

【こちらも】クスリのアオキ、ツルハは既存店増 ドラッグストア6月売上

■薬王堂は好調な出店と売上増が続く

 5日、東北を中心に展開する薬王堂が、6月の月次速報を発表した。前年同月比で、既存店売上高が105.9%、客数が105.0%、客単価が100.8%、全店売上高が113.4%、客数が112.9%、客単価が100.5%だった。

 既存店売上も順調なのに加えて、継続した出店により、全店売上は110%を超える伸びが続いている。6月の出店は4店、退店はなく、店舗数は251店。

■ウエルシアは客数の大幅増が続く

 6日、イオングループのウエルシアホールディングスが、6月の月例報告を発表した。前年同月比で、既存店売上が105.3%、客数が103.5%、単価が101.7%、全店売上が113.5%、客数が113.6%、単価が99.9%だった。ブランド別では、ウエルシア薬局が105.0%、シミズ薬局が112.6%となっている。

 今期(2018年3月~19年2月)は全店単価で、やや前年比マイナスとなっているものの、東北を中心に「ハッピー・ドラッグ」を展開する丸大サクラヰ薬局(2017年9月)、東京都内を中心に同名のドラッグストアを展開する一本堂(2018年3月)のグループ化などにより、大幅に客数増となり、売上も大幅増が続いている。

■ココカラファインは既存店の足元不調

 6日、「セイジョー」「セガミメディクス」「クスリ岩崎チェーン」などを展開するココカラファインが、6月の月次速報を発表した。前年同月比で、ドラッグストアの既存店売上が99.7%、客数が99.4%、客単価が100.4%、調剤薬局売上高が95.4%、ドラッグストアと調剤薬局の合計で99.1%、ドラッグストアの全店売上高が102.2%、客数が101.0%、客単価が101.2%、調剤薬局の売上高が106.2%、ドラッグストアと調剤薬局の合計が102.8%だった。

 全店売上高は2017年11月から8カ月連続でプラスが続いている。しかし、既存店売上高は4月(100.6%)こそ前年比プラスだったものの、5月(96.1%)、6月(99.1%)と2カ月連続で前年比マイナスとなった。6月の出店は6店、退店は4店、店舗数は1,334店。また、今回の大雨で一部店舗が営業休止となったものの、随時再開しているとのこと。

■中部薬品のバローは売上好調続く

 10日、中部地方を中心にスーパーやホームセンターとともにドラッグストア「中部薬品」を展開するバローが、6月の月次営業情報を発表した。前年同月比で、中部薬品の既存店売上は105.9%、客数は104.7%、客単価は101.2%、全店売上は111.7%だった。

 今期(2018年4月~19年3月)は、客数が4月99.5%、5月99.6%と、一部の数字で前年比マイナスとなるものの、既存店・全店売上はともに前年比プラスが続いている。6月の出店は2店、退店は1店で、店舗数は371店(バローグループ全体は819店)。

■スギ薬局は既存店売上が回復

 10日、中部地方を中心に関東や近畿地方で「スギ薬局」を展開するスギホールディングスが、6月の月次速報を発表した。前年同月比で、既存店売上高が102.5%、客数が101.3%、客単価が101.2%、全店売上高が106.7%、客数が106.8%、客単価が99.9%だった。

 今期(2018年3月~19年2月)は前期に続いて好調なスタートながらも、5月に既存店売上高が99.8%と、わずかに前年比マイナスとなっていた。しかし6月に入り再び浮上した格好。6月の出店は10店、退店は1店で、店舗数は1,133店。

■コスモスは既存店・全店ともに売上好調

 12日、九州を中心に関西や中部地方に「コスモス薬品」を展開するコスモスが、今期(2018年6月~19年5月)の期初となる6月の月次報告を発表した。前年同月比で、既存店売上高が104.7%、全店売上高が112.3%だった。

 好調な出店を背景に、2017年5月以降、既存店・全店売上の前年同月比プラスが継続している。6月の出店は6店、退店が2店で、店舗数は916店。また、今回の大雨で一部店舗が営業休止となったものの、随時再開しているとのこと。(記事:県田勢・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事