スマホが自動採寸、「ゾゾスーツ」が「フルオーダースーツ」の常識を変えた

2018年7月6日 09:06

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オーダーメイドのビジネススーツ。(画像: スタートトゥデイ)

オーダーメイドのビジネススーツ。(画像: スタートトゥデイ)[写真拡大]

 衣料品の通販サイト「ゾゾタウン」を運営しているスタートトゥデイが3日、フルオーダーのビジネススーツに参入することを発表した。

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 人口減少や働き方の多様化、社会の意識変化も重なって紳士服市場は縮んでいるが、オーダースーツは価格の設定次第では、成長の余地があると見られている。オーダースーツは企業人が「一人前になった」感慨と共に、気合を入れて注文するような趣があった。オーダーメイドの採寸を経験すると、「体型を変えないようにしないと」といった緊張感が生まれ、体にぴったりフィットの着心地の満足感にも満たされた。

 オーダースーツが、自分をスマホで撮影して、自動採寸ができてしまうという。衣料品のプライベートブランド(PB)「ZOZO(ゾゾ)」は、採寸用ボディースーツ「ゾゾスーツ」上下セットを着用して、スマホのカメラで360度撮影すると、ゾゾスーツの全体に施されたドットマーカーをスマホが読み取り、体型サイズを瞬時に計測するという。おまけに、計測された自分の体を3Dモデリングにより確認することも可能だ。ゾゾスーツにより取得された3Dデータ(3次元データ)から、体の前後左右の微妙な寸法の差や肩の傾き具合を読み取り、注文してから最短なら約1週間で「フルオーダースーツ」が届く。

 生地の色柄はブラックやネイビーなどの7種類が用意され、裏地の色やポケットの形、ボタンなど、細かな指定ができる。秋には3種類の生地が追加される予定だ。

 価格はビジネススーツがお試し価格で2万1,900円(いずれも税込)、ドレスシャツが同じく2,900円となる。通常価格はビジネススーツが3万9,900円、ドレスシャツが4,900円となるが、フルオーダースーツであることを考えると、値ごろ感は十分確保されている。

 オーダースーツは「一人前になった感」がある反面、他人に体の寸法を隅から隅まで測定されることに抵抗感を感じる向きもある。その意味では、自分の部屋でスマホを相手に、人目を気にすることなく採寸できる点には訴求力がありそうだ。

 発売早々であるが、既に「ゾゾタウン」のHPにはユーザーの感想が赤裸々に綴られている。礼賛調よりも厳し目のコメントがリアル感をそそる。初回無料のゾゾスーツは注文殺到のためか8月上旬の発送予定となっていた。「人が服に合わせる時代から、服が人に合わせる時代へ。」という同社のキャッチフレーズの受け止め方は、世代による乖離が大きいかも知れないが、ゾゾスーツによって日常的な体型管理ができる点に注目するのは、手遅れ感のない“若い世代”だろう。(記事:矢牧滋夫・記事一覧を見る

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