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ホンダ・CR-V復活(1) 特徴のない新型CR-V
ホンダ「CR-V」(画像: 本田技研工業)[写真拡大]
ホンダが、グローバル市場での主力小型SUVであるCR-Vをモデルチェンジした。
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■特徴のない新型CR-V
ホンダは、グローバル企業となってどれほど経ったのであろうか。ホンダ創業者の本田宗一郎が活躍したN360、S800、1300の4輪進出初期時代から知るものとしては、グローバル化を素直には受けいれられない思いもある。その1つが、シビックやCR-V などの日本国内販売の中止、復活だ。企業としては適切な判断であったと結論しているのであろうが、日本市場に混乱を招いたのではないのか?日本市場を世界市場とは一線を画し、何らかの特別視をしてほしいものだ。
今回のCR-V日本市場投入も、一貫性のある対策には思えない。日本市場のテコ入れの発想であるが、グローバルに売れているCR-Vを持ってくるだけの目先の対策としか思えない。何らかの新鮮な特徴を持たせるのであれば別だが、「これがホンダだ」と言わんばかりの車を造る力は、「HONDA(ホンダ)」にはもうないのであろうか。
新型CR-Vは、2Lガソリンエンジンとモーターのハイブリッド(HEV)が「売り」であろう。ならば、単なるスタイルだけのSUVではなく、小型SUVで48V電源を装備してくるとか、ベンツ・S450のガソリンエンジン中心の事実上のHEVなど、技術テーマは無数にあるはずだ。狙いや完成度ではベンツに遠く及ばないが、ラフロード走行や日常の街中走行には特に有力なシステムのスバル・新型フォレスターのHEVなどのように、FFのタウンカーと化したスタイルだけのSUVにとどまらないホンダらしさが欲しかった。ダウンサイジングされた1.5Lターボガソリンエンジンよりも、ホンダ式HEVの低速では、モーターのみの駆動に任せたEV走行であるほうが、実用性は高いであろう。
3列7座席は、新型CR-Vのガソリンエンジン車にしか設定はないが、それはバッテリーなどの搭載の都合であろう。むしろ、荷室に設けた補助座席と考えたほうが良いようだ。この辺りはマツダに比較すると、日本市場に対する戦略性が乏しい。MR(マーケットリサーチ)に基づく目先の対応と見えるのは、ホンダがグローバルな視点で、日本市場を中心とはしていない表れであろう。どうも金融志向が経営陣に強すぎるきらいがある。アメリカンファンドの影響であろうか?
運転支援システムをメガサプライヤーに任せてしまったホンダだが、自動運転でもテスラのように、独自の先進性を打ち出してほしかった。新型CR-Vは進歩し、現在の市場では十分以上の性能を見せているのだが、「ホンダイズムを感じる」ことは難しい。
次は、ホンダ・クラリティ―のPHEVシステムとの関連はどうしたのか?(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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