JR東日本、伊豆行きの新たな観光特急を2020年春から運行

2018年5月9日 16:25

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エクステリアデザイン。(画像:東日本旅客鉄道発表資料より)

エクステリアデザイン。(画像:東日本旅客鉄道発表資料より)[写真拡大]

 東日本旅客鉄道(JR東日本)は、伊豆エリア向けの新たな観光特急列車を新造すると発表した。営業運転開始は2020年春を予定する。

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 運行区間は東京・伊豆~伊豆急下田駅。車両形式はE261系、両数は8両×2編成。1号車はプレミアムグリーン車、2・3号車はグリーン個室、4号車は飲食サービスとして麺料理を楽しむことのできるヌードルバー、5~8号車はグリーン車で、定員は164名。

 車両のトータルデザインは世界的な工業デザイナーで多くの鉄道車両や新幹線などを手がけている奥山清行氏の「KEN OKUYAMA DESIGN」が、ヌードルバーのプロデュースとデザインはカフェレストラン・ホテルなどのプロデュースを務める中村貞裕氏の「TRANSIT GENERAL OFFICE」が担当する。

 まずエクステリアのデザインであるが、「伊豆の圧倒的で雄大な自然」を表現したものとなっている。エクステリアのベースカラーである紺碧色は伊豆の海と空、前面から屋根にかけてのホワイトは伊豆の砂浜が太陽の光を受けて金色に輝く様子、側面のグレーは溶岩地形である城カ崎海岸の黒々とした岩石のイメージであるという。また、各車体の側面上部にも天窓が設けられ、車窓からの景色を広範囲に感じ取れる開放的な車内空間が演出される。

 プレミアムグリーンはJR東日本においては初となるものであり、1+1列の座席、シートピッチ1250mmで構成される。グリーン個室はカフェをイメージしたプライベート空間になっており、4名用と6名用がある。

 ヌードルバーはこだわりの麺を目の前で調理してもらえるオープンスタイルキッチンで、車窓から相模湾の景色を眺めながら食事を楽しめる。カウンター席とボックス席がある。

 グリーン車は2+1の座席(シートピッチ1160mm)で、これも従来のJR特急列車よりも広く、そして快適なつくりとなっている。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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