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太陽化学が高齢者層の味方とされる理由
太陽化学に某業界専門紙の広告を見て興味を覚えた。『病院介護市場向け植物繊維商品出荷量No1』と謳われていた。四季報を繰った。ネットでホームページを覗いた。(機能性を含む)食品素材メーカーであることは分かった。だが件の謳い文句に「なるほど」と頷けるような記述には出会えなかった。広告欄の商品名は「サンファイバー」。いかなる商品なのか。こうなると問い合わせる以外にない。
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私は70歳になろうかという高齢者。幸い私は生まれてこのかた「便秘知らず」。言い換えれば腸が弱い。ゆえに医療用医薬品を日々服用している。前ぶりが長すぎたが。問い合わせに返ってきた説明はこうだった。
「他世代と高齢者の便秘には大きな差異というか、後者には懸念が強い。二次的健康被害を引き起こすことが多い。具体的には便秘薬を飲み続けると便失禁(無意識に便がもれる)状況や、便秘・下痢が繰り返され吐き気や腹痛に苦しみがちとなる」
「根本的な原因は、水溶性植物繊維不足。サンファイバーはこれが5g補える。原料は、インドやパキスタンの乾燥地域に生息するグアー豆。体によい食材であることは知られていた。が難点があった。水に溶かそうとすると、少量の水でも非常に高粘度になってしまう。この問題を解決する必要があった。研究を進めた結果、至ったのが酵素(グアーガム酵素分解物)で分解する方法だった。これで製品化が可能になった。研究の過程でグアー豆には炎症性腸疾患(腸の炎症)を抑制する効果があることが分かった。そこで商圏として病院や介護施設に照準を当てた。排便に困っている方々から効果を認めて頂いた。結果、4500以上の施設に納入する状況になった」
「腸内には600兆個以上の細菌が住んでいる。この細菌が善玉菌:2/悪玉菌:1/日和見菌:7のバランスを保っている限り、腸に異変は起きない。問題は悪玉菌が力を増し日和見菌が味方についた場合。バランスを崩す悪玉菌のエサになりやすいものを抑制するプレバイオティクスが配合されている」
適宜な排便は「健康のもと」とされる。いいものはいい。(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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