ポルシェEVスポーツ「ミッションE」本格始動 急げテスラ!いよいよ包囲網

2018年2月15日 07:34

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(画像: ポルシェの発表資料より)

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 ポルシェは、「ミッションE」と呼ぶ初のEVスポーツカーを生産するため、本社工場を拡張すると発表。2個のモーターで最大出力は600hp以上と言われる。4ドアEVスポーツで、ポルシェ・トルクベクタリングによる4輪駆動としている。0~100km/hは3.5秒以下、0~200km/hは12秒以下で低速からの加速力はEVならではであり、ポルシェの名に恥じない性能だ。

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 バッテリーは、従来のリチウムイオン電池であるが、1回の充電で最大500km以上の航続距離を持つ。これはJC08モードではないであろうから、日産・リーフの倍近い航続距離となるのであろう。しかも急速充電80%容量を約15分で充電する。これが本当なら、かなりの実用性を感じさせる。

 「ミッションEプロジェクト」で、ポルシェは1200人の新規雇用が生まれるとしている。

 この仕様で考えられるのは、EVではあるが、多段式リダクションギアを備えるのであろうことや、増大するバッテリー搭載量に対応するために、軽量化技術を多く取り入れる可能性が高いので、ハイテン・アルミ・カーボンを多用してくる可能性が高い。ポルシェ・スポーツカーのような特殊な少量生産車であるので、少々値段が高くなっても問題はないであろう。

 そして問題は、テスラとの競合だ。ポルシェは、ル・マンなどの競技車両ではHV(ハイブリッド)車両を開発してきている。そのためEVの基本的技術については、開発は十分であるとみられる。またプラットフォームをはじめ、「製造技術」「生産技術」についても十分なレベルを持っている会社だ。テスラのように生産が始まってから問題を起こすようなことはないはずだ。すると、テスラの独占状態だったEVスポーツカーの分野でも、この本命の登場で競争が激しくなることになる。

 整備についてテスラはサービスカーを導入して、これまでの「持ち込み整備」の慣習を破り、ユーザーのサービス向上を目指しているが、ポルシェはサービス網が世界に広がっており、基本的に心配はないであろう。生産が始まると、テスラにとって最も手ごわい相手となろう。中国資本への売却のうわさなど、不安の付きまとう状態だが、急げテスラ!(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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