【業績でみる株価】富士ソフトサービスビューロは調整一巡、18年3月期予想は再増額の可能性

2018年2月7日 09:48

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 富士ソフトサービスビューロ<6188>(JQ)は、コールセンターサービスやBPOサービスなどを展開している。18年3月期2桁増収増益である。そして再増額の可能性がありそうだ。株価は1月の上場来高値から反落したが、調整一巡して上値を試す展開が期待される。なお2月1日付で株式3分割を実施している。

■トータル・アウトソーシング企業

 富士ソフト<9749>グループのトータル・アウトソーシング企業として、年金相談やITヘルプデスクなどのコールセンターを構築・運営するコールセンターサービス、および事務代行や人材派遣などのBPOサービスを2本柱としている。

 年金業務など官公庁関連に強みを持ち、16年10月には全国7地域での日本年金機構事務センター案件が稼動した。17年10月以降は受託地域が拡大する。

 17年10月には女性活躍推進法に基づく優良企業認定マーク「えるぼし」で、最高評価「3段階目」の認定を受けた。

■18年3月期2桁増収増益で過去最高更新予想、さらに再増額の可能性

 18年3月期の非連結業績予想(10月25日増額修正)は、売上高が17年3月期比13.5%増の97億円、営業利益が22.1%増の3億30百万円、経常利益が16.1%増の3億30百万円、純利益が14.5%増の2億40百万円としている。新規案件稼動に伴って人件費が増加するが、需要が高水準に推移して売上高、利益とも過去最高更新見込みである。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比24.5%増の46億16百万円で、営業利益が4.2倍の1億29百万円、経常利益が4.3倍の1億30百万円、純利益が4.4倍の90百万円だった。計画超の大幅増収増益だった。コールセンターサービスが20.3%増収、BPOサービスが28.5%増収と好調に推移し、新規案件受注による設備稼働率改善も寄与した。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が47.6%、営業利益が39.1%、経常利益が39.4%、純利益が37.5%である。低水準の形だが、下期は10月からの日本年金機構のBPO案件も寄与する。需要が高水準であり、通期会社予想は再増額の可能性がありそうだ。

■株価は調整一巡して上値試す

 株価(18年2月1日付で株式3分割)は、1月の上場来高値859円から反落したが調整一巡感を強めている。市場の地合いが悪化した2月6日も終値で0.89%にとどまり堅調だった。2月6日の終値は668円、今期予想PERは約19倍、時価総額は約45億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線近辺で下げ渋り、サポートラインを確認した形だ。調整一巡して上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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