【注目銘柄】ビジョンは日柄調整完了して上値試す、17年12月期3Q累計大幅増益で通期予想は増額の可能性

2017年11月20日 10:40

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

 ビジョン<9416>(東1)に注目したい。WiFiルーターレンタルのグローバルWiFi事業とWebマーケティング支援の情報通信サービス事業を展開している。17年12月期第3四半期累計は大幅増益だった。通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は6月の上場来高値後の日柄調整が完了し、好業績や自己株式取得を評価して上値を試す展開が期待される。

■17年12月期3Q累計大幅増益で通期予想は増額の可能性

 11月9日発表した17年12月期第3四半期累計(1~9月)連結業績は、売上高が前年同期比19.4%増の131億77百万円、営業利益が43.1%増の15億39百万円、経常利益が47.4%増の15億40百万円、純利益が51.9%増の10億39百万円だった。訪日外国人が増加基調という良好な市場環境も背景に大幅増収増益だった。

 主力のグローバルWiFi事業が33.5%増収・53.0%増益と牽引した。各販売チャネルにおける新規需要取り込み策が奏功し、通信原価とオペレーション改善への継続的取り組みも寄与した。情報通信サービス事業も3.1%増収・10.1%増益と堅調だった。

 通期の連結業績予想は、売上高が16年12月期比12.6%増の167億13百万円、営業利益が24.5%増の16億06百万円、経常利益が23.9%増の16億08百万円、純利益が28.5%増の10億45百万円としている。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が78.8%、営業利益が95.8%、経常利益が95.8%、純利益が99.4%となった。第3四半期(7~9月)が旅行需要の高まる繁忙期であることを考慮しても高水準である。通期会社予想は増額の可能性が高いだろう。

■株価は日柄調整完了して上値試す

 なお自己株式取得(取得株式総数の上限21万7000株、取得価額総額の上限5億円、取得期間17年8月17日~18年8月16日)については、10月31日時点の累計取得株式総数が700株となっている。

 株価(17年7月1日付で株式2分割)は、6月の上場来高値2945円から反落して2500円近辺でモミ合う形だ。ただし週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。日柄調整が完了し、好業績や自己株式取得を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【編集長の視点】セガサミーHDは続落も今期1Q高進捗率業績見直しに新作ゲーム発売の先取りがオンして押し目買い余地(2017/09/05)
【株式評論家の視点】リコーリースは大規模修繕・改善等の「団地再生ローン」開始が注目(2017/09/05)
【注目銘柄】ナトコは好業績評価して上値試す、17年10月期3Q累計大幅増益で通期増額の可能性(2017/09/13)
【編集長の視点】アグロ カネショウは反落も連続最高純益を手掛かりに割安修正買いが再燃して上値追い有力(2017/09/05)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事