【業績でみる株価】ディップはボックス上放れ期待、18年2月期2桁増収増益予想で上振れ余地

2017年7月27日 15:16

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 求人情報サイト「バイトル」「はたらこネット」の運営を主力としているディップ<2379>(東1)は、求人需要が高水準で18年2月期第1四半期は2桁増収増益だった。通期も2桁増収増益予想で上振れ余地がありそうだ。株価は好業績を評価してボックス上放れの展開が期待される。

■18年2月期第1四半期は2桁増収増益、通期予想に上振れ余地

 18年2月期第1四半期(3月~5月)連結業績は売上高が前年同期比19.9%増の98億15百万円、営業利益が同17.1%増の25億85百万円、経常利益が同17.2%増の25億88百万円、純利益が同24.3%増の18億10百万円だった。

 メディア事業が19.6%増収、エージェント事業が22.7%増収と好調に推移し、人件費や広告宣伝費の増加を吸収して2桁増収増益だった。求人情報サイト「バイトル」の月間平均契約社数は18.5%増の1万2494社、月間平均掲載情報数は34.3%増の17万7334件と増加基調である。

 通期の連結業績予想は、売上高が17年2月期比14.5%増の380億円、営業利益が同15.1%増の105億円、経常利益が同14.9%増の105億01百万円、純利益が同13.9%増の70億23百万円としている。なお石灰石を主原料として紙・プラスチックの代替となる新素材「LIMEX」製品を販売する事業部を新設した。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高25.8%、営業利益24.6%、経常利益24.6%、純利益25.8%と順調である。有効求人倍率の高水準推移や働き方改革に対する企業の取り組み活発化などを背景として事業環境は良好である。また求人広告掲載の紙媒体からネットへのシフト加速も追い風であり、通期会社予想に上振れ余地がありそうだ。

■株価は好業績を評価してボックス上放れ期待

 株価はやや上値が重く、概ね2200円~2600円近辺でのボックス展開だ。ただし下値は堅く、煮詰まり感も強めている。好業績を評価してボックス上放れの展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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