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日産と三菱自の協業、まずは海外の金融・物流事業から
日産自動車と三菱自動車の協業が少しずつ加速しそうだ。日産と三菱自は、両社の協業として、オーストラリア、ニュージーランド、カナダにおいて三菱自ブランドの販売金融事業を開始すると発表した。
今回の協業では、現地の日産販売金融子会社が三菱自動車ブランドの卸売りおよび小売の金融サービスを開発・提供するというもの。新たに提供するサービスは、ミツビシ・モーターズ・フィナンシャル・サービスのブランド名で、オーストラリアとニュージーランドで6月より、カナダで7月よりそれぞれ、個人の顧客向けサービス提供を開始する。
ミツビシ・モーターズ・フィナンシャル・サービスは、魅力的かつ競争力の高い金融サービスを提供し、三菱車の購入をサポートする。
三菱自の財務経理担当の副社長兼最高財務責任者(CFO)である池谷光司氏は、「競争力がありかつ幅広い金融オプションを取り揃えることで、お客さまのロイヤルティを勝ち取り、三菱ブランド独自のサービスを構築していきます」とコメントを寄せ、新たな販売金融事業がより多くの顧客にとって魅力あるものとなり、三菱車ディーラーへの販売支援強化につなげたいとした。
同時に、日産と三菱自は、オーストラリアにおいて共同で部品およびアクセサリーの倉庫・物流業務を行なっていくことも発表した。
このオーストラリアでの協力関係は、まず同国内での各社ブランドの部品およびアクセサリーの倉庫および物流業務の共有からスタート。メルボルン郊外の物流のハブとして有名な地域であるトゥルーガニーナに新しい倉庫を建設し、そこを拠点とし、部品の保管、流通、物流業務を共同で行なう。今回発表した、新しいナショナル・パーツ・ディストリビューション・センターは、オーストラリアで最大級の規模を誇る自動車関連物流施設となる予定で、ルノー車およびインフィニティ車にも対応する。両社は、このスケールメリットによりさまざまな利益を享受できるとしている。
日産と三菱自は、日産の金融サービスの他地域市場展開や、物流システムなどのさらなる提携拡大を検討している。(編集担当:吉田恒)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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