関連記事
中国:東北三省の第1四半期GDP成長率、遼寧はマイナス成長に
記事提供元:フィスコ
*15:43JST 中国:東北三省の第1四半期GDP成長率、遼寧はマイナス成長に
中国のなかでも景気減速が深刻な東北三省で、第1四半期の経済成長率が出揃った。省別でみると、吉林省が前年同期比6%増、黒竜江省が5.1%増とともに全国平均(6.7%)を下回る水準。遼寧省に至っては、1.3%減とマイナス成長を強いられた。
前年同期の経済成長率と比較すると、吉林省と黒竜江省はそれぞれ0.4ポイント、0.3ポイントずつ加速。一方、遼寧省は前年同期の1.9%増からマイナスに転じた。
重工業分野を中心とする国有企業が乱立する東北三省は、他の地域に比べて景気減速が鮮明化している。中央政府は東北振興のための政策を打ち出しているが、「現在の状況が短期的に好転するのは難しい」とみる向きが少なくない。たとえば吉林省・社会科学院経済所の所長は、「新たな成長のけん引役を探す必要があるものの、相応の時間を要する」と指摘。またドイツ銀行は、「東北エリア経済がハードランディングする恐れがある」と警鐘を鳴らした。
【亜州IR】《ZN》
スポンサードリンク