ユニクロの8月の国内売上高、3ヶ月ぶりに増

2015年9月6日 14:08

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

「ユニクロ」の8月の国内既存店売上高は前年同月比2.5%アップであり、3ヶ月ぶりにプラスに転じた

「ユニクロ」の8月の国内既存店売上高は前年同月比2.5%アップであり、3ヶ月ぶりにプラスに転じた[写真拡大]

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング<9983>は2日、「ユニクロ」の8月の国内既存店売上高を発表。それよれば、「ユニクロ」の8月の国内既存店売上高は前年同月比2.5%アップであり、3ヶ月ぶりにプラスに転じた。客数は前年同月比5.1%ダウンと3ヶ月連続で減少したものの、秋冬物の値上げが功を奏して、客単価は前年同月比8.0%アップ。客単価の増加が全体の売り上げをけん引したものとみられる。

 8月前半は気温が高めに推移したことから、下着類などの夏物の販売が好調だった。その後、8月後半は気温が低下したために、広い裾が特徴的な女性向け「ガウチョパンツ」などの秋物の立ち上がりが順調であったとのこと。

 そして同日にファーストリテイリングは、「ユニクロ」の2015年8月期の国内既存店売上高を発表。それによれば前期比6.2%アップであり、3期連続で前年を上回った。直営店計は前年同期比7.3%アップ、ダイレクト販売を含む売上高は前年同期比8.0%であった。ファーストリテイリングは当初、8月期の国内既存店売上高を前期比5.5%アップと計画していた。これに対し、0.7ポイント上回った。3期連続で前年を上回った背景には、ジーンズなどの比較的価格が高めの商品が8月期を通じて好調に推移したことが挙げられる。また、8月単月と同様に、円安や原材料や調達コストの高騰などにより、秋冬物を平均で5%程度ほど値上げしたことが全体の売り上げに寄与したものとみえられる。その結果、既存店の客単価は前年同期比9.4%アップという結果であった。まとめ買いや高付加価値商品に対するニーズの高さなども、客単価アップに影響したものとみられる。ただし、客数は8月単月同様、前年を下回り、前年同期比2.9%ダウンという結果であった。

 なお、14年度の「ユニクロ」の国内事業の売上高は7156億円であることから、今回の結果あら単純計算すると、15年度の売上高は7728億円余りとなることを予想することができる。(編集担当:滝川幸平)

■関連記事
社会進出をはじめたコミュニケーションロボット
ユニクロ、スニーカーを販売。靴販売に再参入
ファーストリテ、中間決算で過去最高益を更新
給与上がるも価格も上がり、実質賃金16か月マイナス続く
「社長が選ぶ今年の社長」1位はあの人、ハリポタ効果で初のトップ10入り経営者も

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事