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東京電力、三協立山、住友精密など/本日の注目個別銘柄
<6752> パナソニック 1792 +40買い先行。前日には「IR Day」が開催され、各事業分野での戦略説明会が行われているもよう。なかでは、今期には成長戦略の柱である自動車分野に、前期比6割増の約1000億円を投資するとの発表などが報じられている。野村では、「IR Day」において、4つのカンパニーそれぞれが成長の実現に向けて着実に動いている状況が確認できたとしており、投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も1750円から2100円に引き上げている。
<8725> MS&AD 3880.5 +199買い優勢。前日に決算を発表、経常利益は2871億円で前期比51%増益、今期は2420億円で同16%減益となっている。今期ガイダンスは市場予想を上回っており、前期の特殊要因を除けば実質的には増益となる形。加えて、今期5円の増配、1000万株を上限とする自社株買いの実施を発表。株主還元の水準も市場想定を上回るものと捉えられているようだ。
<9501> 東京電力 586 +37大幅続伸。前日から電力株の上昇が目立っており、同社にも買い安心感が強まる状況のようだ。電力株高は、MSCI最小分散に電力株が多く採用されたことで、ディフェンシブ性の高まりが意識される格好になっている。また、同社に関しては、今後10年間で約8200億円の戦略投資を計画しているとも伝わっており、攻めの姿勢への転換とポジティブな見方にもつながっているようだ。
<5932> 三協立山 2078 -257下落率トップ。第三者割当によるCBの発行を発表している。2本立てのCBであり総額は150億円、ドイツ証券に割り当てる。調達資金は主に、短期借入金の返済に充てるようだ。当初転換価額は2569円と2686円、潜在株式数は発行済み株式数の18.10%となる。潜在的な株式価値の希薄化をネガティブ視する動きが優勢に。
<7448> ジーンズメイト 290 +23急伸。前日に業績予想の修正を発表している。通期経常損益は赤字見通しにわずかに下方修正だが、最終損益は0.7億円の赤字から2.1億円の黒字に上方修正。違約金収入を3.1億円特別利益に計上することが上振れの背景に。比較的ボラティリティの高まりやすい銘柄でもあり、短期資金の値幅取り商い活発化につながっている。なお、本日は5月の月次発表も見込まれている。
<6355> 住友精密 492 +32大幅続伸。航空機エンジン大手の英ロールス・ロイスから主要部品を受注したと報じられている。供給するのは2割強の世界シェアを持つ熱交換器であり、受注額は50億円規模と見られているようだ。長期的な需要拡大期待される航空機分野において、受注実績の積み上げはストレートに評価されやすい状況でもあるようだ。
<3291> 飯田グループ 1975 +73大幅反発で高値更新。シティでは買い推奨の投資判断を継続、目標株価を1800円から2200円に引き上げている。8%から10%への消費増税に向けて、株式市場で長期的な業績懸念が再燃するの可能性は高いと見られるが、同社のビジネスモデルや首都圏以外地域におけるシェア上昇余地から、増税後の住宅需要停滞局面でも持続的な利益成長は十分に達成可能と判断しているようだ。住宅セクターのトップピックと位置づけ。
<7532> ドンキホーテ 9530 -300反落。足元ではインバウンド関連として買い優勢の動きとなっていたが、百貨店売上高、訪日外国人数の発表などを通過して、インバウンド関連には短期的な出尽くし感も台頭へ。また、ドイツ証券では投資判断を「バイ」から「ホールド」に格下げしている。目標株価は8600円から9800円に引き上げているが、株価上昇で当面の好業績は織り込んだとの判断のようだ。
<4062> イビデン 2259 -51続落。JPモルガン(JPM)では投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウェイト」に格下げしている。目標株価は1950円を据え置いているもよう。MPUパッケージの収益性改善を織り込んで今期業績予想は上方修正しているが、収益性改善は一時的とみているもよう。また、次期北米スマホ・新モデルでの受注確保は疑問などとも指摘のようだ。現状の株価上昇は行き過ぎと判断している。《FA》
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