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参天製薬、清水建設、オリジンなど/本日の注目個別銘柄
<6367> ダイキン 8361 +387買い優勢。前日に決算を発表している。前期営業利益は1906億円で前期比22%増益、従来予想線上での着地となった。また、今期は2120億円で同11%増益の見通しに。実績・計画ともに市場予想どおりでサプライズは乏しいものの、期初の段階でコンセンサス並みの見通しを示しており、ポジティブに捉えられる格好へ。加えて、前期年間配当金は70円予想から100円に引き上げ、今期は110円を予想しており、配当性向の引き上げを評価する流れにも。
<4536> 参天製薬 1802 +225急伸。前日に決算発表している。前期営業利益は354億円で前期比18%増益、従来予想の344億円を上振れる。今期は780億円で同2.2倍の大幅増益見通しに。抗リウマチ薬の事業を承継、対価として450億円を受領することが大幅増益見通しの背景。一時的な収益ではあるが、経営資源の集中策として評価の動きが優勢に。野村では、投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も1300円から1900円に引き上げている。
<1916> 日成ビルド 345 +51急伸。前日に発表した決算内容が評価される。前期営業利益は32.7億円で前期比41%増益、従来予想をやや上回る着地となった。一方、今期は40億円で同22%増益見通し、四季報予想の35億円などを上回る格好に。また、年間配当金は14.3期の7円から11円に増配、今期は14円を計画している。ほか、「金沢の特産品」などを提供する株主優待制度も新設している。
<5486> 日立金属 2095 +195大幅高。前日の引け後に決算を発表している。前期営業利益は782億円で前期比31%増益、従来予想の770億円を上回る着地に。一方、今期は1070億円で同37%増益の見通し、市場予想は950億円程度であったとみられ、大幅な上振れの形だが、今期からIFRS基準に変更するため、その影響を除けば、今期見通しは市場予想並みとも捉えられる。堅調な業績推移に加えて、配当金を14.3期17円、15.3期23円、16.3期26円と順次引き上げていることも評価対象に。
<6796> クラリオン 365 +24大幅続伸。前日に決算を発表、前期営業利益は55億円で前期比6%増益、従来予想の53億円を上回った。今期は110億円で同98%増益の見通しとなっている。今期の市場コンセンサスは90億円程度であったため、想定以上の大幅増益見通しに。車載カメラや米州向け新規OEM案件の寄与などが見込まれているようだ。なお、足元では円安は収益にプラス寄与となってきているもよう。
<2412> ベネフィットワン 2150 +153大幅高。いちよしではレーティングを新規に「A」格付け、フェアバリューを3000円としており、評価の高まりにつながっている。福利厚生事業を核として、インセンティブ事業やパーソナル事業など新規分野の成長が加速しつつあり、16.3期以降の増益率が高まると予想しているもよう。ストック型収益モデルに伴う業績安定性や資本効率性に優れることで、プレミアム付与の余地も大きいと。今期に続いて来期も3割営業増益を予想。
<1803> 清水建設 896 +55強い動きが目立つ。本日の後場に決算発表、その後買い進まれる展開になっている。前期営業利益は500億円で前期比92%増益、従来予想の445億円を大きく上回った。また、今期は630億円で同26%の大幅増益見通しに。市場予想は前期が450億円、今期が540億円程度であったため、それぞれ上回る格好にも。大手ゼネコン4社の比較では、実績の増益率が最も高く、今期見通しに関しても、前期大幅減益からの反動増が大きい鹿島に次いで高い増益率となっている。
<6513> オリジン 456 -39後場は急落。前引け後に発表した決算内容が嫌気されている。前期営業利益は29.4億円で前期比3.4倍、従来予想の24億円を上振れる着地となった。一方、今期は18億円で同39%の減益見通し、市場予想を上回る減益見通しとなっている。スマホやタブレット向けMDBの落ち込みが背景とみられる。また、前期の8円配当に対して今期は7円と減配を見込んでいることもネガティブ視。
<5541> 大平洋金属 397 +28大幅続伸、年初来高値を一気に更新している。前日に決算を発表、前期経常損益は0.9億円の赤字となったが、今期は35.2億円の黒字に転じる見通しとなっている。今期の市場コンセンサスは15億円程度であったとみられ、想定以上の強気見通しを好感する流れに。市況動向に左右されやすいとはいえ、今期は5円の復配予想としていることも、より安心感を強めさせる格好に。
<9433> KDDI 2786.5 -69.5売り先行。前日に決算を発表している。前期営業利益は7413億円で前期比12%増益、従来予想の7300億円をやや上回っての着地となった。一方、今期は8200億円の見通し、IFRS基準への変更のため前期との単純比較はできないが、先の観測報道通りの水準であり、インパクトは乏しい。期末配当金は直近予想80円から90円に引き上げ、前期は70円で株主還元策は拡充だが、こちらも織り込みが進む状況であったもよう。一部では自社株買いへの期待なども高まっていたとみられ、出尽くし感が先行する形にも。《FA》
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