TCNら、東京都3区で「防災行政無線の音声をテレビで聞く」サービスの実証実験

2015年4月13日 11:35

印刷

コミュニティチャンネルにおいて防災行政無線の音声を伝送させるシステム(メディアキャストの発表資料より)

コミュニティチャンネルにおいて防災行政無線の音声を伝送させるシステム(メディアキャストの発表資料より)[写真拡大]

  • 防災行政無線の音声が出た場合のテレビ画面表記(オーバーレイ)のイメージ図(メディアキャストの発表資料より)
  • 町会情報(放送波)のイメージ図(メディアキャストの発表資料より)

 東京ケーブルネットワーク(TCN 本社:東京都文京区 社長:棟田和博)は13日、住友電気工業とメディアキャストの協力のもと、自治体防災行政無線の音声をテレビから発声させる実証実験を4月13日~6月末日に実施すると発表した。

 実験では、①地上デジタル11ch(TCNコミュニティチャンネル)を選択、②その後リモコンの黄色ボタンを押す、という操作だけで、防災行政無線の音声を明瞭にテレビから聞くことができる。都心部に位置するTCN事業エリア内、約18万4,000世帯を対象にし、特に都心部で多く聞かれる「防災行政無線が聞こえにくい」という声に、広く普及している地デジTVを活用した仕組みで補完することが可能となる。

 今後、この実験の検証をもとに利用者と直接つながっているケーブルテレビの特徴を活かし、利用者宅の1台毎のテレビに向けた各種情報の提供、操作性の向上や次世代サービスへの活用などの検討を行う。

 実験は、荒川区・千代田区・文京区の協力を得て、住友電工が提供する地上デジタルHD・SD自主放送センター機「DME-3501」のエンコード技術とメディアキャストが提供する統合型データ放送ソリューション「DataCaster M3(データキャスター エムスリー)」をベースとするデータ放送技術などを活用する。テレビ視聴者側の追加設備を不要とした情報伝達手段の確立、地域社会への効果的な安全安心サービスの提供を目的とし、多様化するサービスを各世代に合わせた最適な形で利用するための手法、操作性、コンテンツ展開などの調査を行うという。

関連記事