ヤフー、リアルオークションの中古自動車を「ヤフオク!」に出品

2015年2月11日 13:58

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「ヤフオク!」がJAA、HAA神戸と連携した2月19日オープン予定の中古車オークション(Yahoo! JAPANの発表資料より)

「ヤフオク!」がJAA、HAA神戸と連携した2月19日オープン予定の中古車オークション(Yahoo! JAPANの発表資料より)[写真拡大]

 Yahoo! JAPANは10日、同社が運営するインターネットオークションサイト「ヤフオク!」で、全国で新車・中古車販売を展開するGLIONグループの「ヤフオク!」関連事業を担うライオンネットワークと、同グループで日本有数の中古車オークション会場を運営するジェイ・エー・エー(JAA)およびHAA神戸の3社と連携し、今月19日より、JAA、HAA神戸が運営するリアルのオークション会場にて取り扱う中古自動車の一部を「ヤフオク!」に出品する新たな取り組みを開始すると発表した。

 この取り組みにより、従来は加盟事業者しか購入できなかったリアルのオークション会場に登場する中古自動車が、ライオンネットワークを介して毎月数千台の規模で「ヤフオク!」に出品される。各オークションは、それぞれのオークション会場での流通価格に基づき設定した価格よりスタートするため、ユーザーは一般的な価格よりも手頃な価格で落札できる可能性があるという。また、オークション会場の参加事業者は「ヤフオク!」との連携により売却機会が広がり、市場の一層の活性化が見込まれるとしている。

 「ヤフオク!」では、1999年のサービス開始時より自動車車体の取扱いを行っており、現在同カテゴリは年間落札台数が約12万台、落札額が数百億円規模になるまで成長している。しかし、インターネットオークションは、全国どこからでも気軽に閲覧や参加ができる一方で、実車を確認することが難しく車の状態がわかりにくいことや、落札後は各自で名義変更、輸送などの諸手続を行う必要があることなどが課題となっていた。

 今回、これらの課題が人によってはインターネットオークションを利用した中古自動車購入のハードルとなる場合もあることを鑑み、中古自動車カテゴリのさらなる拡大のために、パートナーを得て新たな事業を行うことを決定した。

 この取り組みにより出品されるすべての車には、オークション会場の客観的な品質評価に基づく品質評価確認書がつくため、入札前に正確な車の状態を確認いできる。そして、名義変更や輸送等は一括してライオンネットワークが行うため、落札者は面倒な手間なく中古自動車を購入できるようになる。

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