米NVIDIA、自動車用コンピュータ「NVIDIA DRIVE」を発表

2015年1月6日 11:11

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自動車用コンピュータ「NVIDIA DRIVE」 (写真提供:NVIDIA)

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 米国のNVIDIAは4日、米国ネバダ州ラスベガスで開催された「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー (CES)」で、自動車用コンピュータ「NVIDIA DRIVE」を発表した。今回は自動運転機能を開発するNVIDIA DRIVE PXと最先端のデジタル・コクピットを構築するNVIDIA DRIVE CXの2種類が発表された。

 NVIDIA DRIVE PXは自動運転の開発プラットフォームで、コンピュータビジョンと深層学習の分野における新しい機能を自動車用技術に提供する。NVIDIA Tegra X1モバイル・スーパーチップを活用しており、このチップはNVIDIA最新のMaxwell GPUアーキテクチャを採用している。処理能力は1テラフロップス以上に達するという。Tegra X1スーパーチップが2基搭載されており、最大で12台の高解像度カメラから得た入力信号に対し、最高1.3ギガピクセル/秒の処理が行える。

 また、コンピュータビジョン機能もあり、人間が操作しなくても自動車自身がスペースを見つけて駐車する全自動駐車も可能になる。自動車自身が混み合った駐車場で空いているスペースを探しだして駐車をしたり、スマートフォンからの呼び出しを受けて運転者のところまで自動で戻ることなどが可能になる。さらには、深層学習機能もあり、救急車と配送トラックの違いや、駐車中の車と発進しようとしている車を見分けるなど、様々な車両の見分け方を学ばせることも可能になる。

 一方、NVIDIA DRIVE CXコクピット・コンピュータはハードウェアとソフトウェアの両方を含む包括的なソリューションである。ナビゲーションやインフォテインメント、デジタル式メータパネル、運転者の監視などで使う最先端のグラフィックスやコンピュータビジョンを実現する。車両の周囲360°を、上から見た画像をリアルタイムに提供し、死角の問題を解消してくれるサラウンドビジョンも実現可能だ。

 プロセッサがTegra X1またはTegra K1で、路上試験を完了したソフトウェアが使用されている。複数のディスプレイを使って処理され、最大1680万ピクセルまで対応できる。これは、現在市販されている自動車で使われているピクセル数の10倍以上にあたるという。

 NVIDIA DRIVE PXプラットフォームもDRIVE CXプラットフォームも、NVIDIAあるいはサードパーティ・ソリューション・プロバイダが提供するさまざまなソフトウェア・アプリケーション・モジュールで構成される。ともに2015年の第2四半期に出荷を開始する予定である。

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