欧米で人気のカーラッピングが日本でも拡大の兆し

2014年11月12日 12:28

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記事提供元:エコノミックニュース

欧米で人気のカーラッピングが国内でも広まっている。特殊なフィルムを車体に貼り付けることで、手軽に車の色を変えることができる。フィルムはきれいに剥がすことができるため、本体を痛める心配もない。

欧米で人気のカーラッピングが国内でも広まっている。特殊なフィルムを車体に貼り付けることで、手軽に車の色を変えることができる。フィルムはきれいに剥がすことができるため、本体を痛める心配もない。[写真拡大]

 車の色を手軽に変えることができる「カーラッピング」の人気が高まりつつある。色の塗り替えといえば塗装を思い浮かべるかもしれないが、カーラッピングでは特殊なフィルムを車に貼り付ける。

 欧米ではすでに10年ほど前から取り入れられており、フェラーリ、メルセデス・ベンツ、BMWなど、高級車の色を自由に変えて楽しむ富裕層は多い。メーカーにない色でもカーラッピングで好みの色を取り入れることができ、自分の個性を反映させられる。また、フィルムを剥がすだけできれいに元の色に戻すことができるため、車を傷つける心配もない。塗装処理を施している場合、改造車とみなされて車の売却の際に価値が下がってしまうことがあるが、カーラッピングではその心配は必要なさそうだ。

 企業のバスやトラックなどのラッピングサービスを実施しているワイエムジーワン(YMG1)は、数年前からマイカーを持つ個人客に向けてもカーラッピング事業「LAPPS」を展開している。「LAPPS」で使用する専用フィルムは約300種類ほどで、マットな色合いのものから原色、金属調のものまで豊富なカラーバリエーションを取りそろえる。費用は車体すべての貼り付け作業の場合、120万円ほどとなる。耐久性はフィルムや色によって異なるが、およそ3年~12年が目安となる。フィルムを剥がしときには基本的にキズや糊など残らないが、4年以上を過ぎると熱や光によって接着剤が変質し、剥がしにくくなる可能性もある。

 カー用品大手オートバックス<9832>も、カーラッピングサービスを実施している。34色のフィルムから選ぶことができ、軽自動車からミニバンまで幅広く対応する。ボンネットとルーフに貼りつけた場合だと10~15万円程度となり、値段も手ごろだ。カーラッピングは本体塗装の保護にも役立つことなど、メリットは様々だ。長期間愛用するマイカーには白や黒、シルバーなどつい無難な色を選択してしまいがちだが、カーラッピングを利用すればカラーの冒険も楽しめるだろう。(編集担当:久保田雄城)

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