400㏄日本向けモデルも登場? ヤマハ発動機「YZF-R3」を北米などで発売

2014年11月3日 23:19

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記事提供元:エコノミックニュース

ヤマハ発動機は、「YZF-R25」(日本国内で2014年中に発売予定)のプラットフォームをベースに開発した輸出専用スポーツモデル「YZF-R3」を2015年1月末から北米で発売する。 海外ではすでにホンダやカワサキ等、排気量300㏄クラスのスポーツバイクは販売されている。

ヤマハ発動機は、「YZF-R25」(日本国内で2014年中に発売予定)のプラットフォームをベースに開発した輸出専用スポーツモデル「YZF-R3」を2015年1月末から北米で発売する。 海外ではすでにホンダやカワサキ等、排気量300㏄クラスのスポーツバイクは販売されている。[写真拡大]

 ヤマハ発動機<7272>は、「YZF-R25」(日本国内で2014年中に発売予定)のプラットフォームをベースに開発した輸出専用スポーツモデル「YZF-R3」を2015年1月末から北米で発売する。

 海外ではすでにホンダ「CBR300R」やカワサキ「Ninja300」等、排気量300㏄クラスのスポーツバイクは販売されている。今回の「YZF-R3」はヤマハファンから待ち望まれていたモデルといえる。

 100~125ccが主流のアセアン・アジア市場において、300㏄は大きめの排気量で、近年スポーツモデルの人気が高まりつつある。「YZF-R3」はロードレースに憧れを抱くライダー向けハイエンドモデルだ。600cc以上の中大型モデルが主流の先進国市場では、若者ライダーや未経験者ライダーなどの“最初のモーターサイクル”として新たなファンを獲得し、将来的には中大型モデルへのステップアップ需要に繋げていくモデルとなる。

 エンジンは 300㏄以下が多いライバルを大きく凌駕する直列2気筒320ccを搭載。最大出力は10750回転で42馬力、最大トルクは9000回転で29.6Nmを発揮。車両重量は169kg、ホイールベースは「YZF-R6」とほぼ同じ1380mm、ABSを標準装備とする前後大径ディスクブレーキを採用、「YZF-R3」は“YZF-R”シリーズのDNAを受け継いだ正統なるヤマハスポーツとなっている。

 “YZF-R”シリーズは、スーパースポーツのフラッグシップモデル「YZF-R1」(1000cc)を始め、「YZF-R6」(600cc)、「YZF-R25」(250cc)、「YZF-R15」(150cc)、「YZF-R125」(125cc)と幅広くラインナップしているが、今回の「YZF-R3」導入により、さらに充実したシリーズ構成となる。

 日本の道路事情においては600㏄ですら過剰性能と感じることは多いと思う。しかしアジア向け125ccや150ccは馬力的にもクオリティー的にも少し寂しい。そんなところに「YZF-R25」や「YZF-R3」の登場がうれしいライダーは多いのではないだろうか。

 「R1やR6に250㏄が載っていたら・・・」と考えていた人にはオススメのモデルだ。「YZF-R3」や「YZF-R25」が成功すると、普通自動二輪免許最大となる「YZF-R4」(400㏄)の登場もあるかもしれない。価格は「YZF-R3」が4,990USドル、「YZF-R25」 は予定価格556200円。(編集担当:久保田雄城)

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