飛行ロボ活用し低コストでメガソーラーを監視 ALSOKが10月1日からプレサービス

2014年9月12日 15:52

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 総合警備保障会社のALSOKは12日、飛行ロボットを活用したメガソーラー(大規模太陽光発電)施設向け監視サービスのプレサービスを10月1日から実施すると発表した。プレサービスは、2015年4月の正式サービスに先立ち、同社の既存契約先を対象として実施される。無人飛行ロボットによる施設の空撮の他、ホットスポット(パネルの不具合や落ち葉などの汚れの付着で抵抗体が生じ、発熱する箇所)などの異常を短時間で発見し、低コストで施設の維持管理に役立ててもらう。同社では、今回のプレサービスを踏まえ、今後、風力発電施設の点検などにもサービス対象を広げていくことにしている。

 ALSOKはこれまで、メガソーラー事業の安定的な運営をサポートするリスクコンサルティングサービスや、監視カメラ、センサーを活用して施設を管理する機械警備サービスを実施してきた。現在、メガソーラーに対する同社の警備サービスのシェアは、約70%に達している。
 
 メガソーラーに関しては、国による「再生可能エネルギー全量買取制度」の実施により、各地で、施設の稼働が相次いでいる。3月時点で稼働件数は1000件を超え、今後も増加傾向が続くと見られている。

 メガソーラーの場合、敷地が広大なため、低コストでの施設の効率的な維持管理が課題である。同社は、これまで自律走行型の警備・案内ロボットの開発実績を持っており、開発で培った技術を今後、飛行ロボットに応用し、警備対象先の外周を広く巡回監視する、飛行ロボット警備システムの実現を目指したい、としている。(記事:南条 誠・記事一覧を見る

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