KDDI、日米を結ぶ光海底ケーブル「FASTER」を米・アジアの5社と共同建設

2014年8月12日 12:25

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KDDIは、アジアの通信会社4社、米グーグルと共同で、日本と米国間を結ぶ総延長約9,000kmの光海底ケーブル「FASTER」を建設する協定を締結した。写真は、敷設を担当するNECが公開した「FASTER」のルート図。

KDDIは、アジアの通信会社4社、米グーグルと共同で、日本と米国間を結ぶ総延長約9,000kmの光海底ケーブル「FASTER」を建設する協定を締結した。写真は、敷設を担当するNECが公開した「FASTER」のルート図。[写真拡大]

 KDDIは11日、アジアの通信会社4社、米グーグルと共同で、日本と米国間を結ぶ総延長約9,000kmの光海底ケーブル「FASTER」を建設する協定を締結したと発表した。総建設費は約3億ドル (約306億円) で、2016年度第1四半期の運用開始を予定しているという。

 「FASTER」は、日米間を直接結ぶ光海底ケーブル。スマートフォンやタブレットの浸透などで爆発的に増加している日米間のインターネットトラフィック需要に対応するという。

 最新の高品質光ファイバーケーブルとDWDM技術(高密度波長分割多重方式)を採用し、世界最大規模の初期設計容量60Tbpsを実現したという。60Tbpsは、1秒間にDVD(4.7GB)内の情報を最大約1600枚送信出来る水準の速度。

 日本側は、KDDIの千倉第二海底線中継所 (千葉県南房総市) と南志摩海底線中継所 (三重県志摩市) の2カ所に陸揚げし、冗長化を図るとともに、既存のUnityやSJCなどの光海底ケーブルとシームレスに接続する。千倉第二海底線中継所は、津波の影響を受けない海抜約28mの高台に位置する新たな海底ケーブル陸揚局で、大規模震災に強く、米国・アジア方面への国際通信の重要なハブとして機能するという。

 KDDIによると、海底ケーブルは日本の国際トラフィックの99%を収容するインフラとなっている。同社は「FASTER」への出資を通じて、今後さらに増加することが予想されるアジア、太平洋地域の通信需要に対応し、これまで以上に信頼性の高い通信サービスを提供していくとしている。

 今回KDDIとともに「FASTER」の建設を行なう通信会社は、中国のChina Mobile InternationalとChina Telecom Global、シンガポールのSingTel、マレーシアのGlobal Transit。ケーブルの敷設はNECが手掛ける。

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