【編集長の視点】ブラザーは最高値更新後にもみ合い、業績上方修正で市場予想を上回るが利益確定売りが優勢

2014年8月5日 10:21

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  ブラザー工業 <6448> は、37円高の2013円と3営業日続伸し、連日の上場来高値更新となったが、高値後は一転して70円安の1906円と売り直され、前日終値を挟み値動きの荒いもみ合いに変わっている。前日4日大引け後に今3月期第1四半期(1Q)決算の開示とともに、3月通期業績の上方修正を発表、純利益が大幅続伸して市場コンセンサスを上回って割安修正買いが増勢となったが、外資系証券の目標株価引き上げで急伸したあとの好材料出尽くし感に加え、日経平均株価が、小幅反発してスタートしたあと小幅安となるなど、全般相場の方向感が不透明化していることも響き、利益確定売りが優勢となっている。

■今期純利益は特別利益計上で2.3倍増益で過去最高を更新

  3月期業績は、期初予想より売り上げを100億円、経常利益、純利益を各30億円引き上げ、純利益は、490億円(前期比2.5倍)と大幅続伸し2007年3月期の過去最高(288億7400万円)を更新するとともに、市場コンセンサスを約4億円オーバーする。

  為替レートを期初予想の1ドル=100円から100.71円、1ユーロ=138円から138.54円へとそれぞれやや円安方向に見直し、工業用ミシンの売り上げが、期初予想より21億円下ぶれるが、産業機器が、IT関連の顧客向けの需要拡大で77億円上ぶれることが、上方修正につながった。純利益は、賃貸用不動産の譲渡益163億200万円や税効果会計の影響で法人税等が減少することで大幅続伸する。

■PERは10倍台と割安で信用取組も0.68倍台と好需給

  株価は、前期業績の3回目の業績修正が、上方修正と下方修正とが交錯したことが響いてつけた年初来安値1205円から底上げ、今期業績の大幅続伸予想も加わって上場来高値まで6割高、この高値追いとともに強弱感も対立し信用取組倍率が0.68倍と売り長となる好需給となっている。PERは10倍台と割安であり、外資系証券の目標株価引き上げも加わり、目先の利益確定売りが一巡したあと一段の上値追いに再発進しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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