トヨタ、中国の駆動部品生産工場で開業式 小型車用CVTを生産

2014年7月30日 16:20

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中国江蘇省で駆動部品生産工場を運営するトヨタ自動車(常熟)部品有限会社の社屋

中国江蘇省で駆動部品生産工場を運営するトヨタ自動車(常熟)部品有限会社の社屋[写真拡大]

  • トヨタ自動車が中国江蘇省で駆動部品生産工場で生産するCVT(無段変速機)

 トヨタ自動車は30日、中国江蘇省の駆動部品生産工場の開業式を実施したと発表した。同工場では今月14日から中国の小型車用にCVT(無段変速機)の生産を開始している。トヨタとして海外でCVTを生産するのは初という。

 CVTは今夏投入した新型カローラ、新型車レビンに搭載しており、今後も小型車を中心に導入していく予定という。

 同工場の運営会社であるトヨタ自動車(常熟)部品有限会社(TMCAP)は、設立が2012年7月で、資本金は1億4360万ドル(約146億7,000万円)、投資額は2億8,500万ドル(約219億2,000万円)。

 TMCAPでは、2015年内にハイブリッド用トランスアクスルの生産も予定する。ハイブリッドユニットの現地生産も同社初となる。他に電池やインバータの現地化の準備も進めており、2015年には、中国産ハイブリッドユニットをカローラ、レビンに搭載する予定。

 TMCAP董事長であるトヨタの須藤誠一副社長は開業式典で、「トヨタのR&DセンターであるTMECでは、ハイブリッド技術を中心とした研究開発を進めている。TMCAPとTMECとで連携を取りながら、今後も時代が求め、中国のお客様が求める環境ユニットの開発・生産を進めていく」と述べた。

 式典には、市政府関係者、上海の日本総領事関係者、トヨタの各合弁事業体代表者、トヨタの須藤誠一副社長らが出席した。

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