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三菱重工、レーザー加工機事業に参入 工作機械分野の柱に
三菱重工業は28日、レーザー加工機事業に本格参入すると発表した。先進的なレーザー加工機を開発・販売し、工作機械分野で新事業の柱に育成する狙いという。年内をめどに製品化を始める予定。
同社のレーザー制御・加工技術は、レンズやプリズムなど独自の光学系設計技術のほか、航空・宇宙分野やガスタービン、原子力分野など社内の先端事業で培ったレーザー加工技術を強みとしている。今回、さらに工作機械事業部の精密位置決め技術を組み合わせることで、さらに高精度なレーザー加工機の製品化を実現するという。
レーザー加工は、切削工具を使用しないため磨耗・劣化による消耗品が発生せず、光学系の工夫により大幅な加工時間の短縮が可能という特徴がある。また、放電加工機などでは難しい材料の加工なども迅速・円滑に行える。
今後は、レーザー加工機に対する先端的な市場ニーズを踏まえて各種製品を開発するとともに、実際の加工現場に提案することで潜在ニーズを探求し、一層付加価値の高い技術開発と製品ラインアップの拡充につなげていくという。
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