約半数が新入社員に不安、「何を考えているか分からない」

2014年5月18日 10:52

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記事提供元:エコノミックニュース

 新入社員の入社から1ヶ月以上が経った。配属部署が決まり、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)の真っ最中という人も多いだろう。産業能率大学が10年に行った調査では、約9割の職場で、先輩社員によるOJTが行われている。一方、それがきちんと「機能している」と回答した企業は1割強にとどまり、指導する社員の「時間の確保が難しい」「能力不足」「仕組みが整備されていない」などの問題があげられた。新人を受け入れる側の悩みは尽きない。

 ダイドードリンコ株式会社が先月、20代~50代の働く男女1000名に対しアンケートをとったところ、約半数の社員は新人に対して不安を感じているという。今年4月に入社した新入社員について、「とても不安に感じる」(9.7%)、「どちらかといえば不安に感じる」(37%)と、約5割(46%)の人が何らかの不安を表明。具体的な理由で最も多かったのは、「何を考えているかわからなさそう」(40%)、次いで「上手くコミュニケーションがとれなさそう」(38.8%)との結果になった。特に30代女性の64%が不安を感じており、同世代の男性(45%)と比べて高さが際立っている。40代女性も53%(男性は43%)と、30~40代女性で新人の受け入れに不安を感じる人が多いようだ。

 若手世代に対し、「何を考えているか分からないので、どう接すればよいかも分からない」と悩む人は多い。同調査では「すでに関わっている若手社員」への不満も尋ねているが、6割以上の社員は若手に不満があると回答した。「指示するまで動かない」(26.9%)、「何を考えているかわからない」(24.7%)、「反応が薄い」(24.6%)といった理由が目立つ。新人や若手社員に対しては、「何を考えているかわからない」、「反応が薄い」といった“リアクション不足”に不満が集中しているようだ。若手のうちは特に、仕事での「リアクション力」が必要なのかもしれない。(編集担当:北条かや)

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