9日の中国本土市場概況:上海総合は反落、CPIが1年半ぶりの低水準に

2014年5月9日 17:01

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記事提供元:フィスコ


*17:04JST 9日の中国本土市場概況:上海総合は反落、CPIが1年半ぶりの低水準に

9日の中国本土市場は下落。上海総合指数は前日比4.03ポイント安(-0.20%)の2011.24と反落、深セン成分指数は同7.54ポイント安(-0.11%)の7162.44と続落した。

上海総合指数は総じて軟調な値動き。朝方発表された中国の4月物価統計を受け、内需低迷への懸念が浮上。来週には鉱工業生産などの発表も控えていることから、慎重ムードが強まった。また、新規株式公開(IPO)再開が近いとの観測から、需給悪化への警戒感も根強かった。ただ、一部ではインフレ圧力の低下で金融緩和の余地が広がったとの見方もあるほか、節目の2000に近づく水準では値ごろ感が意識されて下げ渋った。

国家統計局が発表した4月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比1.8%となり、2012年10月以来、1年半ぶりの低水準を記録。市場予想(ブルームバーグまとめ)の2.1%を下回った。また、生産者物価指数(PPI)は同2.0%の下落となり、下げ幅は市場予想の1.9%をやや上回った。

同局統計学者の余秋梅氏は4月のCPI上昇率が低水準となった背景について、比較対象となる前年同月の実績が高かった影響が大きいと説明。昨年4月は気温の低下で野菜などの価格が大幅に上昇していた。今後は穏やかな物価の上昇が続くと予想し、4月のCPI上昇率が上期中で最も低い数字になるとの見通しを示している。

セクター別では、石炭が上昇。大同煤業(601001/CH)やヤン州煤業(600188/CH)が値上がり率上位となった。主要積み出し港である秦皇島などを含む環渤海地域で、石炭価格が下げ止まったとの報道が支援材料。このほか、中国農業銀行(601288/CH)が優先株の発行計画を発表したことを受け、銀行株もしっかりと推移した。《KO》

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