スズキ100%出資の工場建設計画、現地株主の猛反対で当局が説明求める

2014年3月14日 09:49

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記事提供元:フィスコ


*09:49JST スズキ100%出資の工場建設計画、現地株主の猛反対で当局が説明求める
スズキ<7269>は今年1月28日、インド・グジャラート州に100%出資の四輪車生産会社「スズキ・モーター・グジャラート(SMG)」を設立すると発表しました。

スズキはすでにインドにマルチ・スズキという子会社を保有しています。マルチの取締役会もSMG設立という親会社の提案を正式に受け入れました。

スズキからすると、競争が激化するインド市場で勝ち残るために同国への関与を強めたいとの思惑があったようです。マルチはインドでシェアトップを誇る最大手ですが、最近はトヨタ<7203>やホンダ<7267>、日産<7201>など日本勢に加え、フォードやGM、韓国の現代自動車など、相次ぐ外資参入で競争は激しくなる一方です。

なお、マルチはインドで“小型車”のイメージを持たれていますが、今後は“最先端技術車”のイメージを定着させるべくブランド戦略に取り組んでいます。

さて、マルチの現地株主の間では、スズキの新子会社設立に反対する意見が相次いでいます。

マルチの株価は子会社設立が明らかになった1月24日から3営業日だけで約13%急落。スズキが正式発表した28日には一日だけで9.41%急落する場面がありました。

SMGはマルチに独占的に自動車を供給する運びですが、インド投資家の間では「これでマルチが単純な販売会社になる」との懸念を強めているようです。

少数株主は、親会社がマルチを強制的に販売会社に追い込んだとの印象を抱いているようで、株主の利益を無視した行動だと非難。ミューチュアルファンドなど機関投資家が連名でマルチに書簡を送付し、スズキの決定受け入れを拒否するよう要請したほか、証券当局や裁判所への陳情も検討しているようです。

こうした中、インド証券取引委員会(SEBI)がついに動き出し、マルチに取り決めについての説明を求めると報じられました。マルチはスズキの工場建設計画が「最終的なものではない」と述べたようで、スズキの計画が頓挫する可能性も高まってきました。

(フィスコ・リサーチ・レポーター)《RS》

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