NEC、米国通信事業者とSDN/NFV領域で協業

2014年3月11日 23:37

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 NECは11日、米国のプリペイド式携帯通信事業者クリケット・コミュニケーションズと、SDN/NFV領域での協業に合意したと発表した。

 今回の協業でNECは、LTE基地局を収容するモバイルコアネットワーク装置(EPC)の機能を仮想化するvEPCの実証実験を米国サンディエゴで行った。実証実験では、IAサーバ上での仮想化機能の動作検証、仮想化ネットワークの集中制御の実証を行い、その有効性を確認したという。

 通信事業者は、SDN/NFVを実現するvEPCを導入することで、これまで専用ハードウェアで実現していたEPCの機能を汎用サーバの仮想化基盤上に構築でき、ネットワークの統合運用と管理の自動化、制御の最適化などが可能となる。これにより、システム構築にかかる装置コストの低減や、システム毎に必要だった運用コストの低減、装置調達のリードタイム短縮を実現する。 

 ネットワークをソフトウェアで制御するSDNやネットワークの機能をソフトウェアで実現(仮想化)するNFVは、通信装置のコスト低減や調達リードタイム短縮が可能で、現在、通信事業者から高い関心を集めている。

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