パーク24 各社のガソリン給油が1枚で可能なカード発行

2014年1月31日 10:37

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記事提供元:エコノミックニュース

 全国で14,000ヶ所以上の駐車場を管理・運営するパーク24<4666>は、同社が行っているカーシェアリングサービス「タイムズカープラス」で、各社のガソリン給油が1枚のカードで利用できるサービスを開始すると2014年1月20日に発表した。

 カーシェアリングサービス「タイムズカープラス」は、15分200円からの利用料金で、レンタカーのように車を利用できるサービスである。料金には、ガソリン代金が含まれる。

 利用者はガソリンが少なくなると、ガソリンを補給しないといけないが、昨今は、ガソリンスタンドへの消防法改正があり設備費用が増大していること、低燃費車などの普及でガソリン消費量が減少していること、および若者の車離れなどの理由からガソリンスタンドの数が減少し、今後もその傾向は続くことが予想されている。

 そのため、土地不案内な場所で利用するときなどのために、複数のガソリンスタンドに対応したオリジナル給油カードを導入することで、給油に対する不安やガソリンスタンドを探す手間を軽減できるとパーク24は期待している。従来は、各社のガソリンカードが車内に置かれていた。

 今後は、このガソリンの給油カードのように、縦割りサービスのためにさまざまなカードを複数枚所有させられたり、1つの要件を済ますのに複数の窓口に行かされたり、同じようなサービスを利用するのにID,パスワードや氏名などを何度も入力させられたり、書かされたりする不便さが、1枚のカードで済んだり、ワンストップサービスが導入されたりすることで解消していくに違いない。

 そして、そのようなサービスがビジネスになる可能性が十分に考えられる。各社の利害関係が絡むので、横串を通すシステムはビジネスとしては、なかなか簡単に成立するものではないが、利用者側から見れば、不便この上ないので、アイデア次第で、この利害関係を超えられる可能性がある。不便の先にビジネスチャンスがあることを考えると、現代は、同じシステムが縦割りで数多く存在しているので、大きなビジネスを掘り起こせるチャンスが多くある。

 なお、カーシェアリングサービスは、車を週に2,3回、1、2時間程度しか利用しない者には大変便利なシステムである。カーシェアリングサービスが利用できる拠点数が、コンビニ+郵便局位の数まで増加すれば、恐らく多くの人が車を手放すに違いない。

 パーク24の場合で月額固定費1,000円と15分あたり200円で週2.5回1.5時間利用したとしたら、1ヶ月合計費用は、ガソリン代込みで13,000円である。車の維持費並みで車を所有しているのに近いレベルの自由度、便利さで車を利用できることになる。利用者が増加すれば利用料はさらに下がることも期待できる。普及を望む人は多いと思われる。(編集担当:阪木朱玲)

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