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三菱樹脂、インドネシアで紙おむつ素材の製造を増強 生活水準の向上背景に
三菱樹脂が透湿性フィルム「KTF」の製造ラインを設置するインドネシア拠点(同社プレスリリースより)[写真拡大]
三菱樹脂は21日、紙おむつ素材などに利用される透湿性フィルムの製造ラインをインドネシアに設置すると発表した。投資額は約15億円で、2015年上期の営業運転を開始する予定。生活水準の向上で見込まれる紙おむつ需要の伸長に対応する。
同社によると、今回の製造ラインは、ポリエステルフィルムの製造販売を行うグループ会社のMC PET FILM INDONESIAが拠点を置くインドネシア メラクの工場建屋内に新設する。生産能力は、年間2億4千万平方メートル。
同ラインで製造する「KTF」は、ポリエチレンに炭酸カルシウムを加えて延伸することにより微多孔を形成した透湿性フィルムで、水蒸気は効率的に通しつつ、水滴は通さないという特長を持ち、紙おむつや生理用品などの衛生材料に利用されている。
同社によると、経済成長に伴って生活水準が向上しているインドネシアでは、より快適でムレにくい紙おむつの需要が高まり、高品質な透湿性フィルムが求められているという。
同社は今後、透湿フィルムの飛躍的な需要の増加が見込まれるアジアで、さらなる生産能力の増強を検討していくとしている。
同社グループは現在、水島製造所(岡山県倉敷市)と台湾の太洋製膜に「KTF」の製造拠点を有しており、これまでは日本と台湾を中心に透湿フィルムを販売していた。
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