2014年 日産はスポーツブランドとして「NISMO」をグルーバル展開する

2014年1月2日 20:27

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記事提供元:エコノミックニュース

2013年11月に2014年モデルとして発表された「日産GT-R NISMO」の価格は、1501.5万円だ

2013年11月に2014年モデルとして発表された「日産GT-R NISMO」の価格は、1501.5万円だ[写真拡大]

 2013年11月19日、横浜の日産自動車グローバル本社ギャラリーで2014年型「日産GT-R」と「GT-R NISMO」が発表された。また、東京モーターショー(TMS)と同時に開催されたLAモーターショーでも「GT-R NISMO」を発表、加えてTMSには情報すら無かった「ジュークNISMO RS」と「セントラ(和名:シルフィ)NISMO」の2モデルが突如発表となった。

 GT-R NISMOについて過去に詳しく報じたが、簡単にスペックを紹介する。パワーユニットはNISMOがチューンした3.8リッターV型6気筒DOHC VR38DETT型ターボエンジン。最高出力は600ps(441kW)、最大トルクは66.5kg.m(652Nm)。ふつうのGT-Rに比べて50psと2.0kg.mのアップである。

 そのパワーに負けないボディ強化もポイントだ。高負荷時でもサスペンションの精度の高い動作を確保するため、ボディ結合部には通常のスポット溶接に加え、構造用接着剤による補強を追加してボディ剛性を高めた。ただし、1500万円超のスーパーモデルで、NISMOのイメージリーダーだ。

 一方、LAショーで発表された「ジュークNISMO RS」は、215psにチューンされた1.6リッターエンジンを搭載するSUV。「セントラNISMO」は240psの1.8リッターエンジンを搭載したスポーツセダンである。

 2013年現在、日産のNISMOブランド車は、マーチ、ジューク、フェアレディZ、GT-Rだが、米国でのジュークNISMOの強化バージョン「RS」、セントラNISMOの発表の仕方をみると、本気でNISMOブランドをグローバルに展開するようなのだ。

 ルノー・日産アライアンスはダイムラーと積極的に事業展開し始めていると別項で記した。その日産のパートナーであるルノーには、F1エンジンなどを開発するモータースポーツ部門「ルノー・スポール(RS)」ブランドがあり、メルセデス・ベンツには「AMG」という確固たるスポーツブランドが存在する。

 日産もこれらに倣ってNISMOを積極的に展開するのかも知れない。NISMOの正式名称は日産モータースポーツ・インターナショナル株式会社で、日産自動車の連結子会社である。(編集担当:吉田恒)

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