マツダ、基幹車種・アクセラに搭載した3種のパワーユニット

2013年12月27日 13:36

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記事提供元:エコノミックニュース

CX-5、アテンザに続いて新型アクセラHBにも搭載された2200cc SKYACTIV-Dディーゼルエンジン。

CX-5、アテンザに続いて新型アクセラHBにも搭載された2200cc SKYACTIV-Dディーゼルエンジン。[写真拡大]

 今期、マツダのニュースは3世代目のマツダ3(日本名:アクセラ)デビューに尽きる。アクセラは、この10年で120カ国370万台を販売したマツダ車総販売台数の30%を超える基幹車種だ。

 新型の“売り”は当然ながら「CX-5」「アテンザ」で同社が提示した環境性能技術の総称「SKYACTIV(スカイアクティブ)技術」を結集して搭載したことにある。これまでの「CX-5」「アテンザ」2車種がアピールしたSKYACTIVメカニズムの代表は、新世代のディーゼルエンジンだった。が、今回のアクセラには省燃費ガソリン&ディーゼルエンジンに、もうひとつのパワーユニット「SKYACTIV-HYBRID(ハイブリッド)をラインアップしたのだ。このように3種類のパワーユニットを同一車種にラインアップするのは日本車初である。

 アクセラのボディは、5ドアハッチバック車と4ドアセダンの2種。いわゆるグローバルなサイズでは「Cセグメント」に属するモデルで、HB車のボディ寸法は全長×全幅×全高4460×1795×1470mm。欧州のライバルであるVWゴルフやプジョー308などと完全に競合するモデルといえる。

 この2種のボディと3種のパワートレーン(ガソリンは1500ccと2000ccの2タイプ)の組み合わせが新型アクセラのラインアップとなる。ただし、HB車とセダンの両方に搭載しているエンジンは1500ccのガソリンだけ。2000ccガソリンと2200ccディーゼルはHB車だけに搭載し、ハイブリッド搭載車はセダンだけとなる。もっとも競争が苛烈な欧州では、従来どおりHB車をメインにガソリンとディーゼルで臨んでいる。

 2200ccディーゼルモデルはアテンザなどと共通のエンジン。6速マニュアルと6速オートマティックを搭載したHBモデル。これは完全にフォルクスワーゲン・ゴルフGTD(日本未発売のディーゼル搭載のGTモデル)を仮想敵とした仕様。

 11月21日から販売をスタートしたそのアクセラの受注が好調だ。約1カ月経過した12月19日の時点で総受注台数は1万6000台に達している。これは月間販売計画3000台の5倍以上という数字だ。

 パワートレーン別の受注構成比は、ガソリンエンジン車が66%、ディーゼルエンジン車が15%、ハイブリッド車が19%。ボディカラーでは、マツダのイメージカラーである鮮やかな「ソウルレッドプレミアムメタリック」が24%を占めているという。(編集担当:吉田恒)

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