トヨタ ラインアップするすべてのHVがベスト20にランクイン

2013年12月27日 13:39

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記事提供元:エコノミックニュース

第43回東京モーターショーの開幕前日のイベントで日本(トヨタ)の「モノ作り」を熱っぽく語ったトヨタの豊田章男社長。

第43回東京モーターショーの開幕前日のイベントで日本(トヨタ)の「モノ作り」を熱っぽく語ったトヨタの豊田章男社長。[写真拡大]

 11月13日に発売した新型トヨタ・ハリアーの販売が好調だという。広報発表によると、約1カ月の12月11日で受注が約2万台に達している。当初の月間販売目標は2500台なので、独特なスタイルとポジションにあるハリアーの人気の高さがわかる。パワートレーン別の構成比はガソリン車1万2000台に対して、ハイブリッド車(HV)が8000台だ。

 8月に追加グレードとして発表したカローラ・ハイブリッドも好調に推移しているようで、1月から8月まで「カローラ」という分類で5000-6000台/月で推移していた販売が、9月以降1万台を超え、11月は1万3395台と乗用車4位にランキング。トヨタ車のなかでもアクア、プリウスに次ぐ3位まで浮上している。これは、すべてハイブリッド投入効果と思われる。

 トヨタのハイブリッド乗用車は12月現在、ホームページ上で15車種となっている。しかし、このなかでカローラ・フィールダーとアクシオを分け、プリウス/プリウスα/プリウスPHVも別掲載、クラウンもロイヤル/アスリート/マジェスタに分けられ、アルファードとヴェルファイアももちろん異なる車種として掲載。これらの区別は登録車統計には表れない。これを整理すると、2013年4月-9月登録累計で、トヨタのハイブリッド車及びハイブリッドをラインアップする車種はすべてベスト20位にランクインしていることとなる。

 2013年は、「東京モーターショー(TMS)Year」にもかかわらず、ショーでは華やかで目立ったモデルはトヨタにはなかった。2011年のTMSトヨタブースには、あの「86(ハチロク)」があり、「アクア」があったのに、だ。しかし、トヨタは、前回のTMSでアクアを発表後、カムリHV、クラウンHV、そしてマジェスタ、カローラHVとハリアーHVの復活で、地道にハイブリッド車のラインアップを拡充してきた。丁寧な「モノ(HV)作り」に徹し、その結果として販売シェアを上げている。

 2015年開催の第44回TMSまでに、トヨタのハイブリッド車比率は70%に達するかも知れない。そんなことを予感させるトヨタの1年だった。(編集担当:吉田恒)

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