【アナリスト水田雅展の銘柄分析】川崎近海汽船は狙い場、今期再増額の可能性、海洋資源開発関

2013年11月29日 09:23

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  川崎近海汽船 <9179> (東2)の株価は、急騰して付けた11月11日の高値から一旦反落したが、下値切り上げの動きが続いている。今期業績再増額の可能性、海洋資源開発・洋上風力発電関連のテーマ性、指標面の割安感が支援材料だ。強基調に変化はなく上値を試す流れだろう。

  石炭・木材・鋼材などの輸送が主力の近海部門と、石炭・石灰石・紙製品・農産品などの輸送やフェリー輸送が主力の内航部門を展開している。13年5月に発表した中期経営計画(14年3月期~16年3月期)では、16年3月期売上高457億円、営業利益28億円、経常利益26億50百万円、純利益17億円を目標値として掲げている。

  新規分野として、日本近海における海洋資源開発・探査・掘削設備および洋上再生可能エネルギー設備に関わるオフショア支援船業務に進出する。8月にオフショア・オペレーションと業務提携し、10月には両社均等出資で合弁会社オフショア・ジャパンを設立した。海洋開発に関わる本格的な海洋作業支援船運航業務を展開する。設立と同時に、最新鋭のアンカー・ハンドリング・タグ・サプライ(AHTS)を16年2月竣工ベースで新造発注した。

  今期(14年3月期)連結業績見通し(10月31日に増額修正)は売上高が前期比6.2%増の451億円、営業利益が同5.0%増の18億50百万円、経常利益が同9.3%増の18億円、純利益が同7.3%増の11億50百万円としている。セメント・石灰石・石炭などの輸送が高水準に推移して、燃料価格上昇などのコストアップ要因を吸収する。第3四半期(10月~12月)以降の前提条件は1米ドル=100円、燃料のC重油価格7万5600円/KLとしている。

  第2四半期累計(4月~9月)が大幅増益となり、通期見通しに対する進捗率も売上高が50.2%、営業利益が68.2%、経常利益が69.3%、純利益が73.1%と高水準である。公共投資増加や景気回復などでセメント、鋼材、石灰石、石炭などの輸送量は高水準推移が予想されるため、通期再増額の可能性があるだろう。

  株価の動きを見ると、今期増額修正も好感して11月11日に年初来高値となる347円まで急伸する場面があった。その後一旦反落して290円台まで調整したが、足元では300円台に戻して下値切り上げの動きが続いている。好業績を評価する動きに変化はないようだ。

  11月28日の終値302円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS39円17銭で算出)は7~8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間9円で算出)は3.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS741円49銭で算出)は0.4倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形だ。依然として指標面の割安感が強いことも支援材料であり上値を試す流れだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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