【アナリスト水田雅展の銘柄分析】うかいはボックス上放れのタイミング接近、3月高値試す

2013年11月15日 09:27

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  高級料理店うかい <7621> (JQS)の株価はボックス展開が続いているが、下値を着実に切り上げて煮詰まり感も強めている。ボックス上放れのタイミングが接近して3月高値を試す動きとなりそうだ。

  飲食事業(高級和食・洋食店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。新たな成長ステージに向けた戦略として、サービス力向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の多面展開、和食店のお土産品強化、新業態の出店、海外企業との業務提携などを加速している。

  13年9月には、うかいの新業態・和食店舗「(仮称)銀座kappou ukai(呼称:割烹うかい)」の新規出店を発表した。営業開始時期は14年4月予定である。また海外では13年5月に、台湾・高雄市のFIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結し、海外初出店の準備を進めている。

  11月8日発表の今期(14年3月期)第2四半期累計(4月~9月)業績(非連結)は前年同期比3.8%増収、同23.5%営業増益、同52.3%経常増益、同76.7%最終増益だった。サービス向上に向けた先行投資で人件費が増加したが、飲食事業で和食が同2.7%増収、洋食が同8.3%増収と好調に推移し、売上高、利益ともに期初計画を上回った。

  第2四半期累計の好調を受けて、通期見通しについても11月8日に増額修正した。売上高は1億55百万円増額して前期比2.4%増の119億64百万円、営業利益は68百万円増額して同23.5%増の4億69百万円、経常利益は21百万円増額して同70.6%増の3億63百万円、純利益は41百万円増額して同85.2%増の3億17百万円とした。

  通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が50.0%、営業利益が47.3%、経常利益が53.4%、純利益が29.3%となり、概ね順調な水準だろう。飲食事業の月次売上高(前年比、速報値)を見ると、13年10月の全店ベース売上高(既存店も同じ)は99.4%で、9ヶ月ぶりの前年割れとなった。台風接近などの悪天候が影響した形で来客数が96.7%だった。しかし客単価は102.8%と8ヶ月連続でプラスを維持している。引き続き高額消費の活発化が追い風のようだ。

  株価の動きを見ると、概ね1700円~1750円近辺の狭いレンジでのボックス展開が続いている。ただし下値を着実に切り上げながら、煮詰まり感を強めている。ボックス上放れのタイミングが接近しているようだ。

  11月14日の終値1732円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS67円60銭で算出)は25~26倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は0.7%近辺、実績PBR(前期実績のBPS809円98銭で算出)は2.1倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって下値を着実に切り上げている。好業績を評価して3月の年初来高値1808円を試すだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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