ソニーフィナンシャル、老人ホーム運営会社を買収で介護事業に参入

2013年11月12日 10:14

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 ソニーフィナンシャルホールディングスは、11日、介護付有料老人ホームを運営するシニア・エンタープライズの全株式を取得し、完全子会社化したと発表した。今後、一都三県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)で有料老人ホームを中心とした高齢者向け住宅の運営・開発に取り組むという。

 同社によると、超高齢社会を迎えつつある状況で、介護保険の販売やシニアライフプランニングを推進するソニー生命の活動等に加えて、質の高い介護サービスと生活基盤を提供していくことが必須であるとの認識を持ち、今般の介護事業への参入に至ったという。

 また、中長期的には、介護事業を生保・損保・銀行の既存3事業に次ぐ「第4の事業の柱」に育てる計画。

 シニア・エンタープライズは、介護・医療の円滑な連携を強みとする創業13年の介護事業者。資本金は1,000万円で、従業員数39名、2013年9月期の売上高が1億9,100万円。現在は、介護付有料老人ホーム「ぴあはーと藤が丘」1施設を運営する。

 ソニーフィナンシャルホールディングスは、今回の完全子会社化によって、同社の持つ独自の有料老人ホーム運営ノウハウを取り込むとともに、ソニーフィナンシャルホールディングスの経営理念である「原点からの発想」に基づき、社会に新たな価値を発信する有料老人ホームの新規開設に取り組んでいくとしている。

 ソニーフィナンシャルホールディングスは、有料老人ホームの新規開設を推進するため、11月中にシニア・エンタープライズへの増資(9.7 億円)を行う予定。 また、質の高い外部の経営資源やノウハウを積極的に活用するため、M&Aや戦略的アライアンス等を継続的に検討していくという。

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