【アナリスト水田雅展の銘柄分析】メディアフラッグ100円高の急伸、好事業展開を評価、年初来高値更新へ

2013年10月29日 08:38

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  店舗覆面調査のメディアフラッグ <6067> (東マ)の株価が動意付き、一気に5月の戻り高値に接近してきた。安値圏でのボックス展開から上放れた形であり、好業績を評価して上値を試す展開となりそうだ。20年東京夏季五輪も支援材料だ。

  店舗・店頭に特化して流通・飲食チェーンや消費財メーカーのマーケティング活動を支援する企業だ。覆面調査サービスなどでチェーンストアの店舗活性化を支援する流通支援事業、店舗巡回サービスなどで消費財メーカーの店頭強化を支援する営業支援事業を主力として、店舗・店頭の状況をデータベース化する独自ソフトウェアを提供するASP事業、コンビニエンスストアなどを運営するストア事業も展開している。覆面調査サービスなどに携わるメディアクルーの登録数は13年6月末時点で全国17万人超に達している。

  顧客の業種は多岐にわたり、リピート契約率は約9割に達しているようだ。世界的なスポーツ用品メーカーのアディダスを主要顧客としており、20年東京夏季五輪も追い風となる。中期目標値として4年以内に売上高100億円を目指し、シニア層のマーケティングデータを収集するシニアマーケティング事業、全国のメディアクルーを活用したクラウドソーシング事業、小売・飲食店舗などの受託運営事業、そして流通・小売企業に特化した事業再生事業も拡大する。

  M&Aも積極活用し、13年8月には関西で推奨販売事業を展開するキャビックを子会社化した。また10月23日には、和菓子を製造販売する十勝の株式を100%取得して子会社化すると発表した。店舗店頭の流通ノウハウを投入して十勝の店頭活性化を行うとともに、データ収集やOJT研修などを通じて各種マーケティング業務とのシナジーを拡大するとしている。なお9月2日に発表したROIの株式を取得して子会社化する件については、株式取得を延期して業務提携を実施すると9月26日に発表している。

  今期(13年12月期)連結業績見通しは、売上高が前期比16.1%増の32億62百万円、営業利益が同23.6%増の2億38百万円、経常利益が同28.6%増の2億31百万円、純利益が同24.2%増の1億27百万円としている。流通支援事業では地方銀行や郵政事業の覆面調査関連など、営業支援事業では消費財メーカーの新商品販売関連などの新規受注が高水準のようだ。11月8日に第3四半期累計(1月~9月)の業績発表を予定している。

  株価の動きを見ると、概ね安値圏の450円~550円近辺のレンジで推移していたが、徐々に下値を切り上げて足元ではレンジ上限を突破する動きを強めていた。そして10月28日にストップ高水準の663円まで急騰してレンジを上放れ、5月の戻り高値727円に一気に接近した。今期好業績見通しを評価する動きだろう。

  10月28日の終値663円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS30円19銭で算出)は22倍近辺、実績PBR(前期実績のBPS174円13銭で算出)は3.8倍近辺である。目先的には過熱感を強める動きだが、安値圏ボックス展開から上放れて弾みがついた形であり、好業績見通しを評価して上値を試す展開となりそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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