【編集長の視点】JALはもみ合い、足利HD再上場観測も類似の既上場株への反応は限定的で明暗

2013年10月25日 09:49

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<マーケットトーク>

  JAL(日本航空) <9201> は、40円高の5780円と3日続伸して寄り付いたあと、50円安と伸び悩むなど前日終値を挟むもみ合いに変わっている。

  前々日23日後場取引時間中、前日24日と2003年に経営破たんして上場廃止となった足利銀行を傘下に持つ足利ホールディングス(栃木県宇都宮市)が、来月11月中旬に再上場が承認され、12月中旬に再上場されるなどとの観測報道が相次いだことから、同様に昨年9月に再上場したJALにも再上場人気が波及するとして割安株買いが増勢となっているものの、利益確定売りも交錯している。

  このところの新規株式公開(IPO)市場では、IPO株自体が高人気となっているが、この高人気が、類似の既上場株に関連株買いが波及することも目立っており、連想が働いている。

  ただ同社株を含めて再上場株は、高安マチマチで、JALに続いて昨年12月に再上場したチムニー <3178> (東2)は、4円高の1076円、今年3月再上場のファルテック <7215> (東2)は、25円高の3885円とそれぞれ続伸し、2001年6月再上場の日本ドライケミカル <1909> (東2)が、17円高の2407円と反発、2006年1月再上場のあおぞら銀行 <8304> が、1円高の289円と6営業日ぶりに反発、2007年2月再上場の永大産業 <7822> が、9円安の522円と3日続落するなど明暗が分かれており、反応は限定的にとどまっている。

  ただ、再上場株は、純粋なIPO株に比べて初値が低く形成され、バリュー的に割り負け水準で推移する傾向があり、見直される展開も想定される。

  JALは、2010年1月に負債総額2兆3000億円を抱えて会社更生法適用を申請、企業再生支援機構の3500億円の公的支援を受け、不採算路線からの撤退、人員削減策などのリストラを進めて経営を再建、昨年9月に公開価格(売出し価格)3790円で再上場され、3810円で初値をつけたあと、業績上方修正や増配などで一貫して下値を切り上げ、2020年夏季オリンピックの東京開催が決定したことで上場来高値6010円まで買い進まれ高値調整を続けている。

  今3月期業績は、連続減益を見込み、配当も未定としているが、株価は、PER8倍台と割安であり、10月31日予定の今期第2四半期累計決算の発表、12月中旬と観測された足利ホールディングスの再上場が、次の相場イベントとして意識されよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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