ソフトバンク、米携帯卸売会社ブライトスターを買収 約1250億円を投資

2013年10月21日 12:36

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 ソフトバンクは19日、携帯端末の卸売事業を展開する米ブライトスターを買収すると発表した。

 同買収において、ソフトバンクは、同社の米国子会社に総額12.6億ドル(約1,247億円)の投資を行う。そのうち約11.05億ドル(約1,094億円)及び米国子会社株式(発行済株式総数の約43%)を対価として、米国子会社がブライトスターの全株式を取得する。ソフトバンクはブライトスターの完全親会社になる米国子会社の議決権及び普通株式の約57%を間接的に所有することとなり、ブライトスターを子会社化する予定。また、なお、ソフトバンクは、今後5年間で米国子会社の議決権及び普通株式の所有割合を約70%まで引き上げる予定。

 ブライトスターは、移動通信分野に特化した世界最大の卸売会社。携帯端末メーカーやキャリア、小売業者など、移動通信分野の主要企業に対して多彩なサービスを提供している。その主な提供サービスは、携帯端末やアクセサリー類の卸売、携帯端末の物流・在庫管理、携帯端末に係る保険、買い戻し、下取り、マルチチャネル販売及びエンドユーザー向けファイナンスなど。現在、同社は50カ国以上に拠点を構え、125カ国以上でサービスを提供している。

 ソフトバンクは今年7月に米国のスプリント・ネクステル・コーポレーション(現スプリント・コミュニケーションズ・インク)の買収を完了し、事業基盤を日本から米国へと拡大させた。今回ブライトスターを子会社化することにより、携帯端末の調達規模を拡大し、日米において競争力をさらに高めていく。

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