【編集長の視点】ファーストリテイリングは連続最高純益も市場コンセンサスを下回り急続落

2013年10月11日 10:04

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  ファーストリテイリング <9983> は、寄り付きの売り気配から1850円安の3万2700円まで売られ急続落している。前日10日大引け後に8月期決算を発表、前期業績は、売り上げが、衣料品業界で初の1兆円台に乗せたものの、利益が、今年4月の再上方修正値を下ぶれて着地し、今期業績は、連続の過去最高純利益更新と連続増配を予想したが、利益が、市場コンセンサスを下回ることを嫌い利益確定売りが増勢となっている。

  前期業績は、利益が再上方修正値を45億円~11億円下回ったが、前々期比23%増収、19%経常増益、26%純益増益と連続の過去最高更新となった。海外ユニクロ事業では、8月末で154店の店舗純増と積極展開し、アジアでの売り上げが伸びたが、国内ユニクロ事業では、顧客の低価格志向を反映して値引き商品の販売が増えて売上高総利益率が低下、店舗改装費、店長手当制度新設による人件費増などが響いて下ぶれ着地となった。配当は、年間290円(前期実績260円)に増配する。

  今期業績も、売り上げ1兆3300億円(前期比16%増)、経常利益1550億円(同4%増)、純利益920億円(同1%増)と連続の過去最最高を予想、配当も300円に連続増配を予定している。業績は、国内で直営店10店舗の純増を計画し、海外で198店舗を新規出店し、値引率コントロールによる売上高総利益率の改善、経費削減努力で連続の過去最高更新を見込んでいるが、純利益は、市場コンセンサスを70億円超下回る。

  株価は、前期業績の再上方修正で年初来高値4万4400円をつけ、日経平均株価と感応度に高い銘柄として先物売買に絡む裁定取引で3万円台央での往来相場が続いた。信用取組倍率は1倍台と拮抗しており、売り方と買い方の攻防のなか、下値では強弱感の綱引きが続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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