ANA、ミャンマーの航空会社へ出資 アジアで航空事業を展開

2013年8月28日 12:38

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 ANAホールディングスは27日、ミャンマーの航空会社「Asian Wings Airways Limited」(以下AWA)と提携協議を行い、資本提携に関する基本合意に至ったと発表した。アジアの中でもとりわけ成長のポテンシャルの高いミャンマーの航空業界にいち早く参入し、ミャンマーの航空会社との資本提携関係構築により、同国を取り巻くアジア市場の航空需要を積極的に取り込んでいく。

 AWAはミャンマーの民間新興エアラインで、小規模ながらも堅実な黒字経営を行っており、現在は国内線のみの運航だが、今年10月より国際線就航を予定する航空会社。2018年までにエアバスA320、10機体制を目指している。

 ANAグループはAWAの株式49%(約25億円相当)を取得し、今後AWAに対して運航・整備に関する安全性・定時性の強化やサービス品質向上にむけた業務支援を行い、国内線・国際線両事業においてミャンマーの他エアラインとの差別化を図り、スピード感を持って同社の事業拡大を進めていく。なお、今回の投資案件は、外国のエアラインがミャンマーの民間エアラインへ投資を行う初のケースとなる。

 また、9月30日より、ANAは成田=ヤンゴン線のデイリー運航(週7便)および機材の大型化を実施する。日本からミャンマーへの輸送力増強を行う中、ミャンマー国内の主要都市への以遠便(AWA運航)の接続性を向上させ、ANAのネットワークへの貢献も見込んでいる。

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