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ニコン、エイベックスなど/本日の注目個別銘柄
<7731> ニコン 1726 -288売り先行。前日に第1四半期決算を発表、営業利益60.3億円となり、市場コンセンサスの65-75億円をやや下振れる着地となった。また、上半期営業利益は250億円から145億円に、通期は850億円から650億円に下方修正している。市場予想は会社計画並みであったため、ネガティブなインパクトが強まる格好に。キヤノン<7751>の業績内容から、コンセンサス水準は切り下がっていたとみられるものの、下方修正幅はそれ以上の状況に。UBSでは投資判断を「ニュートラル」から「セル」に格下げ、下期から来期にかけては精機の調整リスクもあることで、悪材料出尽くしにはならないと。
<2432> DeNA 2059 +200大幅高。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は170億円で前年同期比7.6%減益になった。ほぼ市場予想通りの着地となったが、ここまでの株価パフォーマンスがさえなかったこともあり、目先の安心感にもつながっているようだ。海外事業の最大部門となるMobage Westが6月で単月黒字化を達成したことなどをポジティブに捉える声も大きくなっている。
<4555> 沢井製薬 12810 +1110大幅高。前日に発表の決算が評価材料に。営業利益は58.3億円で前年同期比42%増益、業績予想は据え置いているものの、上半期計画に対する進捗率は70%超の水準であり、上振れ期待などが先行する格好に。野村では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げで、目標株価を15000円としている。コスト管理能力の高さを再認識、病院向けジェネリック普及にはアップサイドもあると。
<9831> ヤマダ電機 3295 -615大幅安。前日に発表した決算内容が嫌気されている。第1四半期経常利益は2.7億円で前年同期比97%の大幅減益に。会社計画は上回っているもようだが、市場予想は大幅に下回る格好に。想定以上に粗利益率が悪化する状況となっており、業績下振れ懸念なども強まる展開へ。また、ケーズHDも市場予想を下回る決算を発表しており、家電量販店各社の事業環境の厳しさが改めて意識される流れにも。
<8002> 丸紅 736 +22強い動きが目立つ。ゴールドマン・サックス(GS)では総合商社セクターのカバレッジを開始、カバレッジ6社の中で同社を唯一の買い推奨としている。目標株価は900円と設定。鉄鉱石エクスポージャーが低いことに加え、ガビロンの買収効果もあり最高益更新が続く見通しであること、株価の割安感が強いことなどを評価材料としている。今期業績の好調確認が株価見直しのカタリストになるとも。
<5714> DOWA 928 +51しっかり。前日に第1四半期決算を発表、経常利益は108億円となり、会社計画は2割程度の上振れとなったもよう。市場予想も上振れる着地に。会社計画は変更されていないが、上期計画比での進捗率は8割に達しており、今後の上方修正の可能性は高いとの見方にも。本日は資源価格の上昇もあって、非鉄金属セクターの上昇率は高くなってもいる。
<4183> 三井化学 272 +18しっかり。第1四半期決算発表以降は強い動きが目立っている。本日はSMBC日興証券が投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も220円から350円に引き上げている。今期業績が市場予想を大幅に上回る改善となる見通しであること、基礎化学品事業の構造改革が期待できることで、中長期的にも業績は大幅な回復が続くと考えることなどを背景としている。なお、今期営業利益は会社計画の280億円に対して、430億円を予想へ。
<7860> エイベックス 2994 -426朝方から下げの目立つ展開に。前日には第1四半期の決算を発表、営業利益は30.1億円で前年同期比33%増益と好決算。上半期予想に対する進捗率も高く、上振れの可能性も高まる状況と捉えられる。株価下落の確かな背景は不明ながら、短期的な出尽くし感に伴う利益確定の動きが強まる格好と観測される。比較的、今回の決算では、好決算発表後に売り込まれる中小型株が多く散見される状況にある。
<6976> 太陽誘電 1233 -106下げ目立つ。前日には第1四半期の決算を発表している。営業利益は32.8億円で前年同期比3倍と急拡大へ。ただ、市場コンセンサスレンジの範囲内であり、インパクトは乏しい状況に。むしろ、村田製<6981>の好決算が目立っただけに、サプライズの乏しさがマイナス材料にもつながる。クレディ・スイス(CS)では、上半期営業利益計画100億円に対して、75-80億円程度にとどまる可能性が高まっていると指摘。
<5233> 太平洋セメ 359 +11強い動き。第1四半期経常利益は69.4億円で前年同期比112億円程度の改善となっている。先の観測報道では50億円程度とされていたため、市場予想を上回る着地になっている。上半期計画90億円に対する進捗率は高く、大幅な上方修正が期待できる状況にも。《FA》
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