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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】生化学工業株価は高値肉薄、好業績評価
関節機能改善剤が主力の生化学工業<4548>(東1)の株価は戻り高値圏で堅調に推移している。今期(14年3月期)好業績見通しを評価して4月の高値を試す展開が期待される。
国内医薬品(関節機能改善剤アルツ、白内障手術補助剤オペガン、内視鏡用粘膜下注入材ムコアップ)、海外医薬品(米国向け関節機能改善剤スパルツ、単回投与の米国向け関節機能改善剤ジェル・ワン、中国向けアルツ)、医薬品原体(ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸)、およびLAL事業(エンドトキシン測定用試薬関連)を展開している。
主力のアルツおよびジェル・ワンの需要は高齢者人口増加などで拡大基調である。開発中の新薬としては、腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI-6603、アルツの適応症追加SI-657、関節機能改善剤SI-613、ドライアイ治療剤SI-614、関節リウマチ治療剤SI-615などがある。なお8月7日には、SI-6603の日本における第Ⅲ相臨床試験において良好な結果を得たと発表している。
■第1四半期営業利益は前年同期比2.4倍、通期45%増益
7月30日に発表した第1四半期(4月~6月)の連結業績は、前年同期比13.7%増収、同2.4倍営業増益、同2.3倍経常増益、同3.2倍最終増益だった。国内医薬品は同0.7%増収と横這いだが、海外医薬品が米国向けジェル・ワンの好調や円安メリットなどで同73.7%増収だった。利益面では増収効果に加えて、研究開発費の減少、ジェル・ワン訴訟費用の一巡、投資有価証券売却益の計上、高萩工場の産業再生特区指定に伴う優遇税制継続なども寄与した。
通期見通しは前回予想を据え置いて売上高が前期比12.2%増の299億円、営業利益が同45.5%増の45億50百万円、経常利益が同16.2%増の50億円、純利益が同24.4%増の40億50百万円としている。営業費・研究開発費の増加、受取ロイヤリティーの減少などがマイナス要因だが、アルツが増加基調であり、米国向けジェル・ワンも増加する。通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が25.6%、営業利益が46.9%、経常利益が46.9%、純利益が52.8%と高水準であり、通期上振れの可能性があるだろう。
■株主優待廃止し増配で還元、年26円配当へ
7月30日に今期配当予想の修正も発表している。利益還元の公平性の観点から株主優待制度を廃止して配当金による利益還元を充実させる方針に転換したため、今期配当予想を従来の年間25円から年間26円(第2四半期末13円、期末13円)に修正した。前期比1円の増配となる。なお現行の株主優待制度(100株以上保有株主にクオカード贈呈)については14年3月末が最終となる。
株価の動きを見ると、6月の1200円近辺での短期モミ合いから上放れて水準を切り上げ、7月中旬以降は概ね戻り高値圏の1300円~1400円近辺で堅調に推移している。今期好業績見通しを評価する動きだろう。
8月8日の終値1352円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS71円29銭で算出)は19倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間26円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1079円38銭で算出)は1.3倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調に回帰したようだ。4月の高値1436円を試す展開が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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