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紀伊国屋書店と産業革新機構、アジアで書籍EC事業展開へ
紀伊国屋書店は6日、産業革新機構(以下INCJ)との間で、アジア地域で書籍を中心としたEC事業を展開するための新会社「アジアンベイシス株式会社」に共同で大型の出資を行うことに基本合意したと発表した。
アジアンベイシスは、すでに紀伊国屋書店と株式会社インフォシティの出資により今年4月に設立済みだが、本社を東京都内に置き、今後シンガポール、マレーシア、タイ、台湾、オーストラリア、UAEなどで順次子会社を設立の上、成長著しいアジア地域において、英語、日本語、中国語、現地語など各国語の書籍、ならびに日本発の文化関連商品(文具、キャラクターグッズなど)を中心としたネット通販事業を展開する計画。
また、アジア各国でも関心が高まりつつある電子書籍も視野に入れ、将来的にはオールジャパン体制で優れた日本商品をアジアに供給する流通チャンネルとしての役割を担うことを目指している。今回、紀伊国屋書店とINCJが合計で最大20億円の出資(第三者割当による増資)を行い、紀伊国屋書店が主体となって海外における「Kinokuniya」ブランドを活かした新事業を開始する。
このための第一段階として、現在紀伊国屋書店の現地法人が運営する店舗・通販事業から通販事業を新会社に譲渡し、新会社の事業基盤とするほか、紀伊国屋書店がアジア地区で培ったノウハウも投入し、アジア地域における国際的なEC事業を推進していく。
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